「CTIのソウルジャズ」Stanley Turrentine. Sugar (1971)
足の指を舐める女性。CTIのレコードで1番下品なジャケットな気がします。見てるだけで足の指がくすぐったくなってきますが。需要があるんでしょうか?そんな話はさておき本作の主人公スタンリータレンタインは力強くブルージーなプレイを得意とするサックス奏者(兄のトミーはトランペット奏者です)でオルガンとの相性が良いホンカーよりのプレイヤーです。
Spotifyになかったのでタイトル曲のライブバージョンを貼っておきます。(このアルバムもいいアルバムなのでいずれ紹介したいです)
メンバー
スタンリータレンタイン:テナーサックス
フレディハバード:トランペット
ロンカーター:ベース
ロニーリストンスミス:キーボード
ブッチコーネル:オルガン
ビリーケイ:ドラム
リチャードランドルフ:パーカッション
ジョージベンソン:ギター
CTIでは珍しいロニーリストンスミスの参加が目をひきます。発売当時に書かれたライナーではドクターロニースミスとごっちゃにされています。(この頃はドクターを名乗っていないしリストンも情報が少ない若手だったから仕方ないかもしれませんが…)ドラムのビリーとオルガンのブッチはスタンリーのレギュラーバンドのメンバーです。
Sugar
スタンリーのオリジナル。ゆったりとジャムっているような緩さのある曲ですがスタンリーのソロは気合の入った力強いものです。スタンリーの次にフレディがソロを取ります。フレディも上手いプレイヤーですがこういうブルースやソウル色の強い曲だとちょっと線が細く聴こえてしまいます。3番手のジョージはブルース色の強いプレイで曲に合っています。
バッキングはロンカーターらしいズッシリとしたウッドベースやほどよくスウィングするオルガンがかっこいいです。
Sunshine Alley
ブッチコーネル作でロックビートを使ったほんのりラテン風の曲です。作者ブッチコーネルのオルガンソロからのギターソロがブルージーかつソウルフルでかっこいいです。曲の最後の方にあるスタンリーのソロでは号泣しているような豪快なソロを聴かせてくれます。
Impressions
ジョンコルトレーンのカバーですがソウルフルにアレンジしています。スウィングするオルガンとコンガが作るリズムがとてもかっこいいです。ソロを中心にした構成(ジョージのソロが特にいいです)でそういう意味ではコルトレーンらしいです。
おまけ
メンバー写真に映るジョージベンソン(多分)。コートの70年代前半らしいデザインがかっこいいです。