Spinners. Love Trippin’ (1980)
スピナーズを始めボーカルグループにとって80年代は厳しい時代だった印象があります。これより前の時代のボーカルグループや彼らのヒット曲はスラスラと出てきますがこれ以降だとテンプテーションズのリユニオンやTake6ぐらいしかパッと出てきません。スピナーズも同じで70年代の後半、トムベルが離れ、リードボーカルのフィリッペウィンも脱退したあたりから徐々に失速していきます。(フィリッペはPファンクに合流するも84年ソロで行ったライブの最後ステージからダイブしたところ心臓ショックを起こし亡くなってしまいます)本作ではリードボーカルはジョンエドワーズに交代。録音もフィリーからNYに移り録音メンバーにはコーネルデュプリーやジョントロペイやブレッカーブラザーズ、ロニーキューバといったニューヨーカーたちが担当しています。
Love Trippin
80年代っぽいソリッドなファンクビートが印象的なミディアムナンバー。
Heavy On The Sunshine
スピナーズらしいスウィートなバラードナンバー。このアルバムで1番好きな曲です。
Medl: Cupid / I’ve Loved Your For A Long Time
ジョンエドワーズのサムクックスタイルのボーカルが印象的なサムクックのカバー。オリジナルのタッチを残しつつもこの時代の音を取り入れた演奏もかっこいい一曲です。
I Just Want To Be With You
スウィートなバラードナンバー。スピナーズのコーラスが美しい一曲です。
Streetwise
エキゾチックなリズムのミディアムナンバー。シンセの音は時代を感じますがスティールパンの音はいいアクセントになっています。(同じく80年リリースのグローバーワシントンjrのワインライトでもスティールパンを使っていますがこの頃流行っていたのでしょうか?)
I Just Want Fall In Love
アップテンポのリズミカルな曲。
Now That You’re Mine Again
70sのフィリー時代を思わせるスウィートなバラードナンバー。
Split Decision
80sらしいサウンドのアップテンポの曲。
I’m Takin’ you back
アップテンポのリズミカルな曲。
Pipedream
ボビースミスがリードをとるバラードナンバー。彼はあまりリードは取りませんが彼の声が1番スピナーズらしい声だと感じます。スウィートかつメロウでスピナーズらしいバラードナンバーです。