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Charles Lloyd. Waves(1972)

フォレストフラワーで有名なチャールズロイドですがフォレストフラワーをリリースした60s後半から70s前半よりもミシェルペトルチアーニのグループに参加以降、熱心な活動をしている近年の方が評価が高いように思います。(特に去年は一年で3枚のアルバムをリリースしています)本作もほとんど注目を浴びることはないですが1番初めに聞いたのがこれのせいか彼の名前を見ると反射的にこのアルバムジャケットを思い浮かべます。サウンド的にはジャズやフュージョンというより酩酊感のあるへろっとしたサイケデリックやエキゾチックなアシッドフォークが好きな人の方がささるかなと思います。

メンバー
チャールズロイド:テナーサックス、フルート
ガボールザボ(1、3、4)、トムトルヒーヨ(2、5、6):ギター
ロジャーマッギン:12弦ギター(1、5)
ウォルフガングメルツ(1〜5)、ロベルトミランダ(2、5):ベース
ウッドロウセウスⅡ:ドラム、パーカッション(1〜5)
マユトコレア:パーカッション(1、3、4)
アルジャーディン、マイクラブカールウィルソン、ビリーヒンシェ、パメラポランド:ボーカル(1)

TM
カリンバや浮遊感のあるギターとコーラス、コンガを使ったメロウサイケな曲。この曲のみバーズのロジャーマッギンやビーチボーイズのメンバーが参加しているのはTM(超越瞑想)の信者という縁でしょう。

Pyramid
混沌としたサイケデリックナンバー。クセがあるもののグルーヴィなリズムがかっこいいです。チャールズはここではサックスではなくフルートを吹いていますがヒッピーの手作り笛のような怪しげな音です。ギターもエコーをかけたサイケデリックでロック風のサウンドです。

Majorca
サイケというよりはエキゾチックな一曲でインパルス時代のガボールザボのアルバムによく似たサウンドでファンキーなベースがかっこいいので個人的には1番好きです。この曲でもチャールズはフルートだけを吹いていますがちゃんとフルートの音です。

Harvest
どこかの民謡のような素朴で陽気なメロディの曲。鼻歌のようなサックスが印象的です。リズムやアドリブなんかが1番ジャズしている曲です。

Waves
熱気溢れるミディアムナンバー。へろっとしていたチャールズが1番シャキッとした演奏をしています。

Rishikesha
a)Hummingbird
b) Rishikesha
c)Seagull
チャールズがビーチボーイズのマイクラブと共作した曲。エセインド感と牧歌的な感じとお経?がほどよく混ぜ合わさって胡散臭いですがそこがいいです。