Kenny Burrell. God bless the child (1971)
CTIのギタリストというと有名なのはウェスモンゴメリー、ジョージベンソンでマイナーどころだとジョーベックやエリックゲイル、フィルアップチャーチなどがいますがケニーバレルもCTIに一作だけですがアルバムを残しています。CTIの常連ミュージシャンとドンセベスキー指揮のオーケストラをバックにした本作。ケニーのブルージーでどこかクールなギターサウンドが楽しめる一枚です。
メンバー
ケニーバレル:ギター
フレディハバード:トランペット
ヒューバードロウズ:フルート(3)
ヒューロウソン(2)、リチャードワイアンズ:アコースティックピアノ、エレピ
ロンカーター:ベース
ビリーコブハム:ドラム
レイバレット、アイアート(2):パーカッション
ドンセベスキー:アレンジ
Be Yourself
重厚なストリングスとリズムに乗ってケニーが美しくかつソウルフルに演奏します。アドリブパートもケニーらしいタッチですが主役よりもロンカーターのファンキーかつ硬質なベースラインが印象的です。
Love Is The Answer
パーカッションから始まるラテンタッチの重厚なジャズロックナンバー。こういうタッチの曲ではビリーのドラムがピッタリはまります。
Do Watta You Gotta Do
スウィンギーなタッチのファンキージャズナンバー。フルートとファンキージャズというミスマッチそうな組み合わせですがヒューバードロウズという器用なミュージシャンだからなのか意外とあっています。ケニーのソロはブルージーなサウンドでとてもかっこいいです。続くフレディもリーモーガンのようなファンキーなタッチの演奏でリズムやオーケストラのスタイル、エレピを除けば完全に60年代前半のファンキージャズのあの音です。
A Child Is Born
トランペット奏者のサドジョーンズの曲。映画音楽のようなストリングスから始まりケニーが美しくブルージーにメロディを弾きます。目立たないものの伴奏のピアノも優雅にスウィングしていてとても美しいです。
God bless the child
この曲もA Child Is Bornと似たような構成です。歌うようなケニーのギターがとても美しいです。