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The Three Degrees - S,T (1973)

1963年に結成された女性3人組のソウルグループのスリーディグリース。彼女たちが初めて表舞台に出たのは1971年公開の映画フレンチコネクションでのコパに出演するクラブシンガー役だった(ここではEverybody Gets To Go The Moonを歌っている)。その後PIRと契約し数々のヒット曲を放ちます。この頃は日本でもメジャーだったようで東京音楽祭なるコンテストで優勝したり、次作では日本人のソングライターの曲を歌ったり日本で細野晴臣他日本人ミュージシャンをバックにヒット曲を日本語でセルフカバーしています。余談ですがソウルミュージックを全く知らない私の父親もこのレコードだけは懐かしいと言っていました。そのサウンドはソウルの枠を離れて人気になったのも納得のフィリーのポップフィーリングを凝縮したようなサウンドです。

メンバー
スリーディグリース(シェイラファーガスン、ヴァレリーホリデイ、フェイレットピンクニー):ボーカル
MFSB:演奏

Dirty Ol’ Man
ファンキーなベースラインがかっこいいミディアムナンバー。ストリングスやドラミングはディスコを先取りしたようなサウンドです。

Can’t You See What You’re Doing To Me
MFSBのホーンやストリングスを全面に出したシンフォニックなポップソウルナンバー。ストリングスやギターにほんのりトムベル味を感じます

A Woman Needs A Good Man
バリーホワイトっぽいリズムセクションがかっこいいシンフォニックなソウルバラードナンバー。

When Will I See You Again
ストリングスを使った柔らかいアレンジが印象的なポップナンバー。エレピとフェイザーをかけたオルガンのメロウなサウンドが最高です。

I Didn’t Know
ソリッドなリズムがかっこいいファンキーなナンバー。このアルバムで1番ソウル度が高い一曲です。

I Like Being Woman
70s前半のLAのソフトロックのプレイリストに入れても違和感なく聴けそうな5thディメンション風のポップなナンバー。ジャジーなギターリフがかっこいいです。

If And When
シンフォニックなソウルバラード。途中フィリーらしくないエリックゲイルみたいなギターが入ります。

Year Of Decision
ソリッドでファンキーなビートがかっこいいポップソウルナンバー。

おまけ
1974年にはEP盤がリリースされています。こちらも併せて紹介します

ジャケットはアルバムとほとんど同じです。

Dirty Ol’ Man
アルバムと同じものです。

TSOP(The Sound Of Philadelphia)
MFSBとの共演で彼女たちはコーラスをちょこっと歌うだけですがファンキーなリズムと洗練されたホーン&ストリングスアレンジは最高にかっこいいです

When Will I See You Again
アルバムと同じものです。

Love Is The Massage
MFSBとの共演でいつもよりもソウルフルに歌っているように思います。ジャジーな演奏もかっこいいです。