George Benson - The New Boss Guiter(1964)
本作は記念すべきジョージベンソンのファーストアルバムです。と言っても実際は当時彼が所属していたジャックマクダフのレコードとなんら変わりません。というのもこの時期のジャックマクダフはヒーティングシステムと呼ばれる最高のバンドを率いてノリに乗っていて、ジョージだけでなくサックスのレッドホロウェイやドラムのジョーデュークスもこのメンツでソロアルバムを出しています。当時同業者から恐れられていたというほどに勢いに乗ったヒーティングシステムの演奏が堪能できます。
メンバー
ジョージベンソン:ギター
ジャックマクダフ:オルガン、ピアノ
レッドホロウェイ:テナーサックス
モンテゴジョー:ドラム
ロニーボイキンス:ベース
以上がクレジットですがモンテゴジョーは本職はパーカッション奏者ですしさすがにドラムセットとコンガを同時に叩くのは難しいはず。なのでモンテゴジョー:コンガ、ジョーデュークス:ドラムが真相ではないかとにらんでいます
Shadow Dancers
ラテン調のソウルジャズナンバー。バッキングでリズムを刻むのがメインでサックスが主役ですが中盤でソロを放り込んできます。後のスタイルに比べると、ややいなたくたどたどしい感じはしますがすでに基本的なスタイルは完成されています
The Sweet Alice Blues
ミディアムテンポのブルースナンバーでコンガ入りの陽気なリズムと貴重なイナたいジョージベンソンのギターを堪能できる一曲です。
I Don't Know
ゆるゆるとしたブルースナンバー。ここでグルーヴィーなベースを披露しているロニーボイキンスはサンラのバンドに長らくいた人物です。
Just Another Sunday
イキのいいサックスがかっこいいアップテンポの一曲。ひたすら同じリフを変えながら繰り返すスタイルでライブではかなりウケたと思います。
Will You Still Be Mine
こちらもアップテンポの軽快な一曲。ギターならではのノリを突き詰めたような曲であっけらかんとしたギターが最高です
Easy Living
こちらもギターならではの曲ですが方向性は180度逆でしみじみとしたバラードナンバー。
Rock-A-Bye
ヒーティングシステムらしい一曲。ドラムに煽られてオルガン、ギター、サックスがここまで息を合わせて迫ってくるバンドもなかなかありません。
My Three Sons
アップテンポのソウルジャズナンバー。あまりしない速弾きを披露しています。