「ジャズマンとラテンを」Mongo Santamaria. Mongo Explodes(Explosion)(1966)
ラテンジャズの巨匠モンゴサンタマリア。コロムビアから多くのレコードをリリースしている彼ですが本作はウェスモンゴメリーやナットアダレイがいたことで有名なリバーサイドからのリリースです。メンバーもラテン系のミュージシャンだけでなくレーベルメイトのナットアダレイ他ジャズマンも多く参加。ジャズとラテンがミックスした最高の一枚です。タイトルですがオリジナルはExplodes、再発盤はExplosionのとExplodesがあります。理由は不明ですがややこしいです。
メンバー
モンゴサンタマリア:パーカッション
ナットアダレイ:コルネット
マーティーシェラー:トランペット、パーカッション
ヒューバードロウズ:ピッコロ、フルート、テナーサックス
ボビーケイパーズ:アルトサックス、バリトンサックス
ロジャーグラント:ピアノ
ジミーコブ:ドラム
ビクターヴェンガス:ベース
カーメロガルシア:ティンバレス、ドラム
チーファファマルティネス、ウィトーコルライト:パーカッション
レイルーカス:ドラム
パットパトリック:アルトサックス
フランクヘルナンデス:ティンバレス
Skins
ジャズっぽいホーンリフとラテン風の熱いホーンと乱れ打ちされるパーカッションが交互に鳴るテーマとピアノをバックにしたパーカッションソロからなる曲。基本はラテンながら時々ジャズ的なフレーズが出てくるのが面白いです。一曲目からこんな飛ばして大丈夫なのか心配になる曲です。
Fatback
女性コーラスとヘタウマな男声ボーカルが印象的なゆったりしたラテンジャズナンバー。個人的には1番好きな曲です。
Hammer Head
パワフルでシャープなホーンがかっこいい曲。後半はかなり長いパーカッションソロです。
Dot, Dot, Dot
ブルージーなジャズバラードナンバー。モダンジャズスタイルのホーンソロとそのバッキングのピアノ(ソロもあり)がかっこいいです。オリジナルの解説の和訳にはナットとジミー参加となっているけど再発時の解説には参加していないことになっています。どっち?
Corn Bread Guajira
粘りのあるパーカッションのリズムがかっこいいラテンジャズナンバー。
Dirty Wille
ジャズをベースにした激しいナンバー。ジャズ風の4ビートですがパーカッションソロだけそれが変化するのが面白いです。
Sweet ‘Tater Pie
この曲もDirty Willeと良く似た曲ですがかっこいいシャープなホーンセクションがあります。下品な雄叫びも曲調にあっていてかっこいいです。
Bemba Blue
ラテン色の強い曲。クールなフルートが印象的ですがフルートソロだけリズムがスウィングするのが面白いです。
Dulu Amor
黄昏ムードのバラードナンバー。泣きのサックスがかっこいいです。
Tacos
王道のモンゴサンタマリアメロディですが作曲はヒューバードロウズ。プレイスタイルも曲の作風もクラシカルよりのイメージがあったのでちょっと以外です。
Para Ti
最後はヴィレッジゲートでのライブ音源です。くすんだホーンといい、陽気なコーラスといいライブらしい熱を感じる一曲です。