Sam & Dave. Hold on I’m coming (1966)
本作はサム&デイブがスタックスで録音した初めてのアルバムです。同性デュオという珍しいグループですが2人の時に息を合わせ、時に互いを煽るようなボーカルはとてもスリリングでかっこいいです。曲のほとんどはアイザックヘイズとデイヴィッドポーターの2人(一部は2人ともう1人の共作)ですがどの曲もサザンソウルの良さが詰まっています。ジャケはなぜ亀なんでしょうか。気になります。
メンバー
ブッカーT & MG’s
メンフィスホーンズ(マーキーズ?)
サム&デイブ
Hold on I’m coming
2人の熱いボーカルと演奏がめちゃくちゃファンキーでかっこいい曲。映画やテレビ、CMのBGMとしてもちょくちょく使われているので個人的にはこの時期のサザンソウルで1番知名度が高い曲じゃないかなと思います。曲名はアイザックヘイズとMG‘sのスタジオでの会話がもとになっています。(ある時録音直前でトイレに行きたくなったメンバーがHold on I’m coming(すぐ戻るから待ってて)といったのを聴いたアイザックヘイズがこれだ!と閃いたそうです。
If you got the loving
オーティスレディングっぽい演奏の曲。ベースとギターのフレーズが最高にかっこいいです。
I take what I want
シャッフル調のリズムとボーカルが軽快な曲。ギターのファンキーなリフがかっこいいです。
Ease me
ディープなボーカルが聴ける曲。タイトなリズムとホーンセクションはスタックスらしさが詰まっています。
I got everything I need
サザンソウルバラードのいいところを詰め込んだ曲。ルーズなホーンセクションやポロポロと鳴るピアノにディープなボーカルと最高です。
Don’t make it so Hard on me
この曲もブルージーなバラード。ドナルド”ダック”ダンのベースはアップテンポよりもこういうスローテンポの曲で映える気がします。
It’s a wonder
マーチング風のホーンが印象的なアップテンポのファンキーなナンバー。
Don’t help me out
ソリッドなグルーヴがかっこいい曲。ウッドベースか太い丸太を叩いているかのような音のベースラインがかっこいいです。
Just me
泣きのフレーズいっぱいのギターとゴスペルのようなオルガンが印象的な切ないバラード。
You got it made
タイトなリズムがかっこいいミディアムナンバー。ほぼドラムと化したベースとドラムがグルーヴィでかっこいいです
You don’t know like I know
It’s a wonder系のグルーヴィなミディアムナンバー。
Blame me (Don’t blame my heart)
ブルージーなソウルバラード。ソフトなホーンセクションのサウンドが印象的です。