Temptations. All directions (1972)
今日はテンプテーションズのサイケファンク路線の集大成的なアルバムを紹介します。このアルバムの目玉は67年頃からのファンク、サイケ、社会派路線(メンバーは嫌だったらしいですが)の集大成ともいえるPapa was a rolling stoneです。この曲のインパクトが大きすぎて他の曲が霞んでしまいますがしっかり聴くと他の曲もかなりいい曲が揃っています。
メンバー(テンプテーションズ)
デニスエドワーズ、デーモンハリス、リチャードストリート、メルヴィンフランクリン、オーティスウィリアムズ
演奏メンバー
ビリークーパー、ワーワーワトソン、ロバートワード:ギター
リチャードアレン、アーロンスミス、アンドリュースミス:ドラム
アールヴァンダイク:ピアノ
ジョニーグリフィス:オルガン
ジェームズジェマーソン、リロイテイラー:ベース
ジャックアシュフォード:パーカッション
他
Funky music sho nuff turns me on
重たさの中にほどよくポップさがあるスライ風ファンクナンバー。MCや歓声の入った擬似ライブになっています。
Run Charlie run
ジャジーなピアノが印象的なサイケファンクナンバー。
Papa was a rolling stone
不穏なベースラインに不気味なシンセとストリングス、淡々としたワウギターがサイケ過ぎて怖い曲。テンプテーションズの曲ですが演奏のインパクトが凄すぎてテンプスのボーカルはオマケになりそうですが各パートが出たり入ったりしてたまにハモる歌い方が演奏に負けないくらい印象的です。
Love woke me up this morning
シャッフルするリズムが気持ちいいメロウソウル。
I ain’t got notin’
ドゥーワップ風のメロウソウル。A面がドロっとしたファンクで固められていたのでこれと前の曲を聴くと少しホッとします。
The first time ever (I saw your face)
ロバータフラックのカバー。繊細なファルセットとそれに寄り添うようなピアノとストリングスが印象的です
Mother nature
ニューソウル風のメロウな曲。たまに入る銅羅とフルートが印象的です。
Do your thing
アイザックヘイズのカバー。B面唯一のファンクナンバーですがドロっとした感じはなくスッキリとしたアレンジです。