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Aaron Neville. The grand tour (1993)

いかつい見た目に入れ墨。町であったら近寄りがたいけど見た目からは想像できないファルセットともヨーデルとも違うソフトなボーカルが印象的なアーロンネヴィル。ネヴィルブラザーズや60年代にリリースしたTell it like it isもいいけど90年代以降のソロアルバムもいい物が多いです。今日は選曲が面白い2nd を紹介します。

メンバー
アーロンネヴィル:ボーカル
フレディワシントン:ベース
エドグリーン:ドラム
ディーンパークス、フレッドタケット、ビリーヴァレンティンポールジャクソンjr:ギター
レニーカストロ:パーカッション
ジムコックス:キーボード
アーニーワッツ:サックス

Don’t take away my heven
パーカッションの音はちょっと古い感じだけどポップで楽しいサウンドのソウルナンバー。

I own you own
フォーキーな伴奏がアーロンのボーカルに合った優しい雰囲気のバラードナンバー。

Don’t fall apart on me tonight
ボブディランのアルバムインフィデルに収録されていた曲のカバー。ボブディランの曲だとは知らなければ気づかないくらいソウルフルにアレンジしていますが中盤にC&Wっぽいペダルスティールギターのソロが入るのが意外な感じです。

My brother My brother
ワウを使ったリズムギターとフルートがかっこいいファンキーな曲。この曲のみアート、チャールズ、シリルのネヴィル兄弟がボーカルで参加しています。

Batch by, golly wow
スタイリスティックスのカバー。70sのフィリーっぽいサウンドでアーロンのボーカルもよりスウィートです。

Song of bernadette
神秘的なバラードナンバーでデュエット相手は前作のプロデューサーだったリンダロンシュタットです。

You never can tell
チャックベリーのカバー。ストレートなロックンロールのままカバーしています。

The bells
マーヴィンゲイが他の人と書いた曲でオリジナルはオリジナルズです。シンプルな演奏ながらも深みのあるアーロンのボーカルが印象的です。

These foolish things
1935年に書かれたスタンダードナンバーでナットキングコールのバージョンが有名な曲です。落ち着いたジャズバラードでどんなジャンルでも歌えるアーロンのすごさが分かります。

The roadie song
アーロンが自分のローディーのことを思って書いた曲。ニューオリンズ風のリズムやドゥーワップ風のコーラスが印象的です。

Ain’t no way
アレサフランクリンのカバーでジャジーなサックスがかっこいいバラードです。

The ground tour
ジョージジョーンズが書いたカントリーソング。妻を亡くした男の一人称の悲しい歌詞ですが、なぜ愛や恋を歌った歌は幸せなものよりも悲しんだり、悩んだり、苦しむ歌詞が多いのか不思議です

The lord’s prayer
アーロンのボーカルとコーラス、エレピの伴奏だけのゴスペルナンバー。

Ronnie-O
60sのサザンソウルっぽいサウンドのバラードナンバー。