Grover Washington,JR. Winelight(1980)
グローヴァーワシントンジュニアのワインライトはスムースジャズと呼ばれる新しいジャンルを作りだします。しかしこのアルバム時代がスムースジャズかと言うとそんな感じもしません。またポップな中に聴こえる腕利きの高度な演奏もこのアルバムの良さを引き立てています。
メンバー
グローヴァーワシントンジュニア:ソプラノ、アルト、テナーサックス、プロデュース
ラルフマクドナルド:コンガ、パーカッション、打ち込み、プロデュース
スティーブガッド:ドラム
マーカスミラー:ベース
エリックゲイル:ギター
ポールグリフィン:フェンダーローズ、クラヴィネット
リチャードティー:フェンダーローズ
ビルイートン:シンセサイザー
Winelight
メロウなフュージョンナンバー。シンセや打ち込み、スラップを多用したベースはちょっと古臭く聴こえますがグローヴァーのサックスはメロウかつジェントルな音で落ち着きます。
Let it flow (For Dr,J)
エリックゲイルの繊細ながらもファンキーなリズムギターがかっこいい曲。スティーブガッドのドラム、ポールグリフィンのワウをかけたクラヴィネットもファンキーです。
In the name of love
繊細なサックスの音が心地よいバラードナンバー。
Take me there
古臭く聴こえる楽器を使っていないオーソドックスなフュージョンナンバー。初めはハミングするようなサックスですがリズム隊が熱くなってくるとそれに負けじとばかりに熱く吹いていきます。
Just two of us
ビルウィザーズをボーカルに迎えた曲でお互いの大ヒット曲になりました。AOR,調のバラードですがビルの素朴なボーカルが甘すぎずちょうどいいバランスになっていると思います。またスティールパンのソロパートが意外性があって単なるAOR以上の楽しさがあるように思います。
Make me a memory (sad samba)
エリックのギターから始まる泣きのサックスが印象的な曲。1番の驚きはマーカスがスラップを多用せずズッシリとしたフレーズを弾いていること。マーカスミラーに限らずあの時代の軽いスラップが苦手な僕には嬉しい発見です。