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Herbie Hancock. Future Shock (1983)

ファンク、ディスコの次にハービーハンコックが目をつけた最新の音楽はテクノとヒップホップでした。大胆な打ち込み、シンセ、これでもかと使われるスクラッチが強烈な一枚です。リアルタイムでの印象や評価は分かりませんが今となっては古くさくチープな電子楽器のサウンドが逆にクセになる一枚です

ハービーハンコック、マイケルバインホーン:キーボード
ビルラズウェル:ベース
グランドミキサーD.ST:ターンテーブル、バッキングボーカル
ピートコージー:ギター(2)
ダニエルポンセ:バタドラム
スライダンバー:ドラム、パーカッション
ドワイトジャクソン、ラマーライト、バーナードファウラー:ボーカル

Rock it
チープな打ち込みと生のパーカッションの組み合わせやファンキーなシンセベース、ヴォコーダーを用いたボーカルがクセになる曲。PVもキモ面白くて好きです。

Future shock
カーティスメイフィールドのカバー。エレクトロなサウンドですがオリジナルがソウルナンバーでそれをあまりアレンジせずにカバーしているので最近のR&Bの先駆けっぽい感じです。

T.F.S
クラフトワークのようなイントロが印象的な曲。リズムやシンセはテクノのそれですがキーボードなんかはジャズやファンクの要素がほんのり感じられます。

Earth beat
イントロは無機質なテクノビートとシンセにも関わらず何故かアフリカンな雰囲気がします。メロディもアジアの民謡っぽい感じで三味線かシタールっぽい音のソロが入ったりと無国籍な感じがクセになります。

Autodrive
アルバム1ファンキーな曲。さまざまな電子ドラムやパーカッションを重ねています。後半にジャジーなアコースティックピアノが入りますが違和感はあまりありません。

Rough
打ち込みとスクラッチをメインにしたスカスカしたテクノナンバー。この曲でも三味線のような音のギターが使われています。

Mega mix
ヘッドハンターズ収録のカメレオンのリズムに乗せてRock it, Autdrive, Future shock, TFS, Rough, Rock itの順番でメドレーにした曲。掛け声やJBのセックスマシーンの歌詞が加えられている他、曲もアルバム収録バージョンよりダンサブルで過激なリミックスがされています。

Rock it(edit)
PVやシングルのB面に使われた3分に短縮したバージョン。短いこと以外はアルバムバージョンと変わりません。