「ファンキー4姉妹」The Pointer Sisters. Steppin’ (1975)
なんでもありのボーカルグループだった初期2作とファンクグループになった4作めの間にリリースされた本作。B面は前年に亡くなったデュークエリントンのメドレーを中心に初期のなんでもありのスタイルですがA面はファンクばかりの構成です。
メンバー
ポインターシスターズ(括弧内の数字はリードボーカルをとる曲です)
アニタ(1、2)
ルース(6、8)
ボニー(3)
ジューン(7)
演奏ミュージシャン
トムソルスバリー:ピアノ
ゲイロードバーチ:ドラム
クリスミッチー、ワーワーワトソン(1、3、4、8):ギター
ハービーハンコック:クラヴィネット(4)
ビルサマーズ:パーカッション(4)
ポールジャクソン:ベース(4)
スティービーワンダー:エレピ(2)
ジムローサメル:クラリネット(6)
How Long
ワーワーワトソンのギターがかっこいいファンクナンバー。スカスカした感じはミーターズ、サウンドはヘッドハンターズやクルセイダーズ風です
Sleeping Alone
エレピでスティービーワンダーが参加したジャジーなソウルナンバー(作曲もスティービー)。後半で出てくるブルースギターが印象的です。
Easy Days
アニタ、ボニー、ジューンがアイザックヘイズと共作したナンバー。この時代の最新のソウルサウンドとレトロなスウィングスタイルを上手にミックスした一枚です。
Chainey Do
タジマハールとWマクテルの共作。演奏は当時のヘッドハンターズのメンバーでこのアルバムで1番ファンキーな一曲です。ポインターシスターズはボーカルだけでなくスキャットでクイーカの真似もしています。
I Ain’t got Nothin’ But The Blues(A Medrly In Tribute To Duke Ellington)
I Ain’t got Nothin’ But The BluesをメインにRocks In My Bed, Creole Love Song, Satin Doll, I Got It Bad, Mood Indigoをメドレーにした曲。メドレーですがただ単に曲を繋げただけでなく凝った編曲がされていて面白いです。1974年に亡くなったデュークエリントンに捧げた曲です。
Save The Bones For Henry Jones
クラリネットソロが印象的な4ビートのユーモラスなジャズバラードナンバー。この曲もデュークエリントンメドレーもポインターシスターズにしかできないレトロなスタイルです。
Wanted Things
バートバカラック=ハルデイヴィッド作のバラードナンバーでジューンの独唱です。ワルツのリズムを使ったいかにもバカラックらしい優雅で美しいサウンドです。
Going Down Slowly
アラントゥーサン作のファンクナンバー。ワーワーワトソンのうねりまくるワウギターがかっこいい一曲です。