見出し画像

Neil Larsen - Jingle Fever(1978)

フュージョン時代に人気があったキーボードはエレピやクラヴィネット、そしてシンセサイザーでありオルガンをプレイする人は本当に少ないです。ロニーフォスターやリチャードティー(彼はアコピやエレピも使いますが)と並んで数少ないオルガンプレイヤーだったのが今日紹介するニールラーセンです。本作では相棒のギタリストバジーフェイトン他一流ミュージシャンとプロデューサーのトミーリピューマを迎えラテンリズムを取り入れた洗練された音楽を披露しています。

メンバー
ニールラーセン:オルガン、エレピ、アコピ、シンセサイザー
バジーフェイトン:ギター
マイケルブレッカー:テナーサックス
ジェリーヘイ:トランペット
アンディニューマーク:ドラム
ウィリーウィークス:ベース
ラルフマクドナルド:パーカッション

Sudden Sumba
タイトル通りサンバビートを使った陽気なナンバー。ラルフ、アンディ、ウィリーのグルーヴィなリズムが最高にかっこいいです。ニールが使っているのは有名なハモンドB-3ではなくハモンドM-3という型。b-3と比べると軽くピャラピャラとした電子音っぽい感じですがその音が逆にフュージョンにはあっている気がします。

Promenade
この曲ではオルガンのロングトーンをバッキングにエレピやアコピをメインに使っています。エレピもアコピもリチャードティーを軽くしたような音色で意識したのかもしれません。

Windsong
バジーのワウを使ったギターがかっこいいファンキーかつほんのりロック風の曲。アンディのタイトなグルーヴもかっこいいです

Emerald City
都会的なメロウグルーヴが心地よいバラードナンバー。

Jingle Fever
ウィリーのモータウンっぽいグルーヴィなベースライブがかっこいいファンキーな曲。ホーンセクションやシンセサイザーを使っているので音がとても厚いです。

Red Desert
メロウなキーボードとほんのりレゲエっぽいタッチのリズムギターが印象的なバラードナンバー。

Last Tango In Paris
フリー〜フュージョン系のサックス奏者ガトーバルビリエリ作の同名映画の主題歌。マイケルの高速フレーズやフリー、スピリチュアル系のミュージシャンがよくやるバボバボ音を使った情熱的なサックスがかっこいいです。マイケルのソロに影響されたのかそのあとのニールのオルガンやリズム隊の演奏も熱気がアップします。

From A Dream
少し歌謡曲っぽい雰囲気の哀愁あるバラードナンバー。ジャジーなアコピプレイが印象的です。