Randy Crawford – Now We May Begin(1980)
ストリートライフでボーカルを導入してヒットを記録したクルセイダーズ。そこでボーカルを務めたのが本作の主人公ランディクロフォードです。彼女は1975年キャノンボールアダレイのアルバムへの参加を皮切りにいくつかのフュージョンやAOR作品に参加すると同時に、自己名義のアルバムもいくつかリリースしています。本作ではクルセイダーズが演奏とプロデュースを努めており他のミュージシャンも皆クルセ人脈でかためられています。
メンバー
ランディクロフォード:ボーカル
ジョーサンプル:キーボード、アレンジ、プロデュース
ウィルトンフェルダー:ベース、テナーサックス、プロデュース
スティクスフーパー:ドラム、プロデュース
エイブラハムラボリエル:ベース
デイヴィッドTウォーカー、ローランドバウティスタ、ディーンパークス、ティムメイ:ギター
マイクベアード:ドラム
パウリーニョダコスタ、エディブラウン:パーカッション
オスカーブラッシャー:トランペット
グウィンオーウェンズ、ジュリアティルマン、マキシンウィラード、メルヴィンフランクリン:バッキングボーカル
Last Night At Danceland
アコギとエレキのリズムが軽快な穏やかなソウルナンバー。
Tender Falls The Rain
洗練されたサザンソウルといった感じのしみじみとした雰囲気のバラードナンバー。クルセはテキサス、ランディはジョージア出身なので南部の感性が染み出たものだと思います。中盤の艶やかなギターソロはデヴィTです。
My Heart Is Not As Young As It Used To Be
ほんのりディスコ調のファンキーなナンバー。クルセらしいサウンドですがストリングスのアレンジやトランペットソロがクルセとの差別化を図っています。
Now We May Begin
洗練されつつもアフリカンな響きをもったファンキーなフュージョンナンバー。
Blue Flame
ファンキーなリズムがかっこいいソウルナンバー。ディストーションギターはロックやAOR系の作品に多く参加しているティムメイだと思います。彼はクルセ関連の作品にも参加していますがクルセ人脈のギタリストで一番影が薄いです。リズムギターは確証はないですがクルセらしい音なのでクルセの作品に多く参加しているディーンパークスでしょうか。テンプスのメルヴィンフランクリンのベースボイスも派手なアンサンブルの中で存在感を発揮しています。
One Day I'll Fly Away
このアルバムの曲で最もヒットした曲で美しいメロディですが歌詞は少し重い感じです。作詞家のウィルジェニングスはストリートライフやソウルシャドウ等ジョーサンプルの曲の歌詞を多く書いています。
Same Old Story (Same Old Song)
クルセらしい重量感あるドラムと軽やかなギターの組み合わせがかっこいいファンクナンバー
When Your Life Was Low
アルバムの最後らしいシンプルながらもドラマチックなバラードナンバー。