Tommy Strand & the upper hands (1971)
今日はトミーストランド&ジアッパーハンズの全録音集を紹介します。このバンドはマイアミを中心に活躍したよくいるヒット曲のカバーバンドの一つですが(ブックレットによるとキャピトルと契約してシングルを出したこともあるらしいので実際はそれなりに成功した方なのかもしれません)、このバンドでベースを務めていたのがまだ有名になる前のジャコパストリアスでした。
CDについて
90年代のジャコパストリアスの未発表音源リリースプロジェクトの一つとしてリリース。若干こもっているうえにベースの音が大きめにミックスされているため一部のリスナーからは酷評されていますが、一流の音質にこだわらなければ気にならないレベルです。
I just wanna make love to you
マディウォーターズのカバー。イギリスのそれとは違う軽快なサウンドがかっこいいブルースロックです。
Go down gamblin’
BS&Tのカバー。オリジナルのようなグルーヴ感ですがオリジナルよりも軽めの演奏です。
Beginings
シカゴのカバー。マイアミソウルにも通じるゆるいグルーヴと軽快なギターがかっこいいです。
Higer
スライのカバー。オリジナルよりも小刻みなベースラインがかっこいいです。中盤はオルガン、ハーモニカ、ドラムとギター、コンガ、ベース、ギターの順でソロを回していきますがどのプレイヤーの演奏もとてもかっこいいです。
More & More
BS&Tのカバー。オリジナルに忠実なアレンジですが途中オリジナルにはなかったベースソロが入ります。
Proud mary
CCRのカバー。オリジナルとアイク&ティナターナーのバージョンを足して2で割ったようなアレンジです。
Hard to hundle
オーティスレディングのカバーでスライのサンキューとのメドレー。他の曲以上にボーカルが埋もれ気味なのがちょっと気になります。
Funky break song
1分ちょっとの短いファンクジャム
Watermelon man
ハービーハンコックのカバー。ゆるいグルーヴが続くソウルジャズです。
The Chicken
JB風のファンクブルースナンバー。この曲もゆるいグルーヴが気持ちいいです。