見出し画像

Ronnie Wood & Bo Diddley. Live at Ritz(1988)

初期のロックンローラーの1人ボディドリー。彼がいなければ多くのロックンロールバンドは持ち歌の少なさを嘆き、多くのソングライターがかっこいいリズムを作るのに苦労したはずです。そんなボがロンウッドと行ったジョイントツアーのうちニューヨークのリッツで行われたライブを収録したのが本作です。ボもロンも時期やジャンルは微妙に違えどロックやブルース、ファンクを得意とする人なので相性はピッタリです。

メンバー
ロンウッド:ギター、ボーカル
ボディドリー:ギター、ボーカル、ドラム
ジムサテン:ギター
デビーハッチング:ベース、コーラス
マイクフィンク:ドラム
ハルゴールドスタイン:キーボード、ハーモニカ
エディケンドリクス、デイヴィッドラフィン:コーラス

Road runner
ボの代表曲の一つ。オリジナルのリズムのままファンキーなアレンジで演奏しています。

I’m a man
マニッシュボーイの名前でも有名なブルースナンバー。この曲もかなりファンキーな演奏です。ロンはこの曲の後半になって初めて登場です。

Crakin’ up
元々ドゥーワップ風だった曲をラテン風のゆったりとしたリズムにアレンジしています。後半ではリズムギターを前面にだしてレゲエっぽくしています。交互にギターを弾いたりソロを取り合ったりと生で見たらワクワクしそうな展開です。

Hey Bo Diddley 
ノリのいいロックンロールナンバー。観客とコール&レスポンスをしたりしているのでつい一緒になって歌っちゃいます。(芸名がボディドリーで初めて出した曲もボディドリー、初アルバムのタイトルもボディドリーでタイトルに芸名の入った曲は数知れず。よっぽどこの名前が気に入っていたのでしょう)

Plynth (water down the drain)
ずっと脇役だったロンが初めて前面にでてきます。フェイセズのファーストアルバムにアラウンドザプリンスというタイトルで収録されていた曲でデルタブルース風のメロディをロックンロールのテンポで演奏しています。ここからガソリンアレイ(ロッドの2枚目のソロより)、アメイジンググレイス、放蕩息子(ストーンズのカバーが有名なスピリチュアルソング)、アドリブと繋げていきます。

Ooh la la
フェイセズの同名タイトルのアルバムより。オリジナルはシンプルで枯れた感じのアレンジでしたがライブらしく荒いテンポと熱いノリで演奏しています。

They don’t make outlaws like they used to
ガチャガチャうるさいけどそこがいいロックンロールナンバー。オリジナルはロンのソロアルバムの1234です。

Honky tonk woman
ストーンズの曲をボディドリーのジャングルビートにアレンジしてブルージーに演奏しています。ロンの選曲がフェイセズの地味めの曲だったりソロのあまり有名じゃない曲だったり自分がいない頃のストーンズの曲だったりとちょっと不思議です。

Money to Ronnie
ボがこのツアーのために書いた新曲。本人がいうにはブルースは苦手らしいですがノリのいいブルースナンバーです。ボが歌う俺の金を彼女が全部ロンにあげちゃった。ロンはその金で豪遊してる。ある日朝家に帰ったら彼女が部屋をめちゃくちゃにしてた。そんな感じの歌詞が面白いです。

Who do you love
ボーナストラックです。オリジナルよりもテンポを上げてジャカジャカと演奏しています。ボーカルは完全にラップです。(意外とブルースとかそれよりのロックンロールってラップぽいボーカルの曲多いよね)