The Mahavishnu Orchestra. The Inner Flame (1971)
三大ギタリストといえばジミーペイジ、ジェフベック、エリッククラプトンの3人を指すことが多いです。3人はスタイルは違えどジャズもブルースもロックもごっちゃになったロンドンのミュージックシーンで腕を磨き自身のグループで成功したという共通点があります。ジョンマクラフリンも彼らと同じ経歴、技術を持っていながら少し影の薄い印象です。優劣をつける訳ではないですがフラメンコから音楽に入りロックをプレイしたのちジャズに傾倒。ライブタイムとマイルスデイヴィスのバンドの二つに参加。ジャズ、ロック、スパニッシュ、インド音楽の要素を取り入れた演奏は経歴、技術共に三大ギタリストと同じかそれ以上のものがあると思ったりもします。
メンバー
ジョンマクラフリン:ギター
ジェリーグッドマン:ヴァイオリン
ヤンハマー:ピアノ
リックレアード:ベース
ビリーコブハム:ドラム
Meeting Of The Sprit
オルガンとドラムによる重厚なイントロの時点でもうかっこいいです。ぶつかり合うようなエスニックなヴァイオリンとテクニカルなギターのツインリードは聞いていてとても圧倒されます。マクラフリンの次にヤンハマーのエレピがリードをとりますがエフェクターを使いアナログシンセっぽい音を出しています。
Dawn
穏やかなイントロから始まる曲。音数は少ないもののファンキーなビリーのドラムとヤンのメロウなエレピが印象的です。ジェリーが入り少し遅れてジョンが入ると演奏は次第に激しくなっていきます。
The Noonworld Race
エフェクターをいくつも使い様々な音をだすギターとビリーらしい少しドタバタした派手ながらも正確なドラミングがかっこいいです。ヤンはアナログシンセでソロをとり、派手な音に埋もれていたリックのベースも良く聴こえます。
A lotus Irish Stereams
アコースティックな演奏が美しい曲。ヤンのアコースティックピアノがとても美しい一曲です。
Vital Transformation
スピード感とグルーヴ感の溢れるナンバー。リックのベースラインもビリーのドラムもファンキーでかっこいいです。
The Dance Of Maya
ファズとワウをかけた重量級のギターがサイケデリックでドープな曲。ビリーの少し変わったパターンのドラミングもクセになります。
You Know You Know
神秘的な雰囲気の曲。この曲のドラムは様々な曲でサンプリングされていますがそれも納得のかっこよさです。
Awaking
破壊的なサウンドを持つハードロックナンバー。イントロのパンチ力は寝坊した時のショックに等しいです。