Anita O’day. Anita sings the most (1956)
好きなジャズピアニストはたくさんいて選びきれませんが、フュージョンを含めずモダンジャズに限定するとオスカーピーターソンが一番好きです。彼名義の作品はもちろん彼がサイドマンとして参加したアルバムも何枚か聴きましたがその中で一番好きなアルバムがこれです。主役のアニタオデイは1940年代から活躍するシンガーでジーンクルーパ楽団在籍時とヴァーブと契約していた頃にいい曲が多いようです。
メンバー
アニタオデイ:ボーカル
オスカーピーターソン:ピアノ
ハーブエリス:ギター
レイブラウン:ベース
ミルトホランド、ジョンプール:ドラム
‘s wondeful
多くのカバーがある曲ですが他のカバーとは比べものにならないくらいかなり早いテンポで演奏しています。(レイとオスカーの演奏が神ががってます)途中テンポを下げてThey can’t take that away from meを演奏してまた‘s wondefulに戻る構成が面白いです。
Tenderly
.以前にビッグバンドをバックに歌っていますがバックが違うだけでも印象がここまで変わるのは面白いです。ゆったりとしたテンポでソフトに歌っています。
Old devil moon
歌いずらそうな曲ですがアニタは軽々と歌っています。スウィンギーな演奏もかっこよく、特に途中のハーブのギターソロがすごくかっこいいです。
Love me or leave me
オスカーのスウィングするピアノがかっこいい曲。
We’ll be together again
シンプルで親しみやすいメロディの曲。
Stella by starlight
この曲も多くのミュージシャンがカバーしている曲です。クラシカルなイントロからスウィングに転調していますがスウィングパートのギターがかっこいいです。
Taking chance of love
軽いリラックスしたタッチのボーカルが印象的な曲。あまりスキャットを歌っていませんがここではオスカーのソロからのスキャットが何度かあります。
Them there eyes
かなり早いテンポでスキャットを中心にリズミカルに歌っています。レイブラウンの小刻みなベースも印象的です。
I’ve got the world on a string
ゆったりとしたテンポのバラードナンバー。優しいトーンのギターが印象的です。
You turned the tabeles on me
ミディアムテンポのバラードナンバー。
Bewitched bothered and bewildered
アルバムのラストナンバーにピッタリのロマンチックで静かなバラードナンバー。オスカーのシンプルなピアノが美しいです。