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Johnny Hartman - I Just Dropped By To Say Hello (1964)
甘いバリトンボイスが特徴のジョニーハートマン。前作はジョンコルトレーンのグループとの共演でしたが本作ではバッキングに定評のあるミュージシャンをバックに配しています。また選曲も甘い声にあったロマンティックなメロディの曲が多く疲れた日の夜なんかにはとても聴きたくなります。ただちょっと熱帯夜にはディープすぎるので肌寒くなってから聴くのがいいかなと思います。
メンバー
ジョニーハートマン:ボーカル
ハンクジョーンズ:ピアノ
イリノイジャケー:テナーサックス
ジムホール(1,6)、ケニーバレル(それ以外):ギター
ミルトヒントン:ベース
エルヴィンジョーンズ:ドラム
Charade
ヘンリーマンシーニの曲でロマンティックなメロディと甘い声がよく合っています。ほんのりラテン調の上品な演奏もとてもよいです。
In The Wee Small Hours Of The Morning
フランクシナトラの歌唱が有名な曲で上品なタッチのピアノとソフトに包み込むような歌唱がとてもロマンティックです。
Sleepin' Bee
ギターが印象的な一曲。どちらかは分からないですが個人的には若干粘り気があるトーンなのでケニーバレルかなと思いますが確証はないです。(wikiではケニーバレルとなっていますが詳細は不明です)
Don't You Know I Care
デュークエリントンの曲。イリノイジャケーのソフトなブローがかっこいいバラードナンバー。好きなミュージシャンのアルバムに別の好きなミュージシャンが参加しているとうれしいですね。
Kiss & Run
エルヴィンの軽快なブラシワークが心地よいミディアムナンバー。
If I'm Lucky
ジムホールのブルージーなギターとジャケーのテナーがかっこいい曲。ギターの聴き比べに関して確証はないと書きましたが、カンニングしてから聴いてみるとジムの方がやや硬質なパキッとしたトーンに聞えます
I Just Dropped By To Say Hello
必要最小限の演奏でアカペラのような印象を受ける曲です。コロコロと転がるピアノがいい味をだしています。スローテンポで朗々と語るように歌うジョニーも素晴らしいです。
Stairway To The Stars
霧笛のようなハードなブローがかっこいい一曲。
Our Time
ハートマンが書いた曲。彼は自分で曲を書くことは滅多になかったそうですがロマンティックなメロディでとてもよいです。途中力むように歌うところが力強くてゾクゾクします。
Don't Call It Love
スウィンギーな演奏が印象的な曲で演奏に合わせて軽やかに歌っています。
How Sweet It Is To Be In Love
重たくリズミカルな演奏がかっこいい曲。