Lou Rawls - Live! (1967)
ルーの初のライブアルバムです。自身のヒット曲はもちろんヒットしたてのスタンダードも披露しています。この時はグラミー受賞やシナトラを押さえて人気男性ボーカリスト一位など単なるジャズやブルースシンガーに留まらない評価がなされた頃です。スタンダードはそれ故の選曲だと思いますがルーの歌唱力と手堅いバッキングはどんな曲であっても粋なスウィングと泥臭いブルースを感じます。
メンバー
ルーロウルズ:ボーカル
ハーブエリス:ギター
トミーストロード:ピアノ
ジミーボンド:ベース
アールパーマー:ドラム
Stormy Monday
オリジナルよりもアップテンポかつスウィンギ―な演奏です。ハーブのスウィンギ―で艶やかなギターがかっこいいです。
Southside Blues(Monologue)
拍手だけのシンプルなリズムをバックに語るナンバー。
Tabaco Road
語りから徐々にアカペラになりリズムが入ってくるよくある構成の曲。土臭くもスウィング感を持ち合わせたブルースフィーリングがとても良いです。
St. James Infirmary
キャブキャロウェイのカバーが有名な曲。深みのあるバリトンボイスは悲痛な歌詞によく合っています。
The Shadow Of Your Smile
当時人気の合ったスタンダードナンバーですがブルースがにじみ出たような演奏と歌が印象的です
I'd Rather Drink Muddy Water
アップテンポのロックンロールに近いスタイルで演奏しています。ハーブのスウィンギ―で伸びやかなトーンや早弾きを交えたソロがとても良いです。
Goin' to Chicago Blues
アールパーマーのビシビシと鳴るドラムがかっこいいアップテンポナンバー。
In The Evening When The Sun Goes Down
ウォーキングベースがかっこいジャズブルースナンバー。ジミーボンドはレスマッキャンとも共演経験のあるベーシストです。
The Girl From Ipanema
ボサノヴァですがどこかブルースを感じる演奏です。ただしピアノは完全にジャズをやっています。
I Got It Bad That Ain't Good
まろやかな歌と演奏が印象的なブルースナンバー。
Street Corner Hustler's Blues
語りです
World Of Truble
ルーらしい粋な雰囲気をもつブルースナンバー。ジャズ系のミュージシャンの起用は正解だったと思います