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Jimmy Smith. Organ Grinder Swing. (1965)
オルガン弾きのスウィング。ジミースミスにピッタリのタイトルをもつ本作はヴァーブでは珍しく全曲トリオ編成のアルバムです。(実際はヴァーブもスモールコンボ録音のアルバムは多いですがヴァーブ=ビッグバンドのイメージがあります)ギターのケニーバレルはブルーノート時代からの付き合いでこの後も付き合いが続いていきます。ドラムのグラディテイトはビッグバンドやオルガンのような音の厚いフロントのバッキングに長けたドラマーでヴァーブ時代のジミーの良き相棒の1人です。
メンバー
ジミースミス:オルガン
ケニーバレル:ギター
グラディテイト:ドラム
The Organ Grinder Swing
ジミーがゴリゴリとオルガンを弾き倒す曲。ケニーは重くなりすぎないように?ソロもバッキングも軽いサウンドでスウィンギーに決めています。2回ほどジミーがしゃべりますが何と言っているのか気になります。
Oh No , Babe
ジミーがしゃべりながら長めのイントロを1人で弾きます。イントロが終わるとジミーもケニーもスローテンポでコテコテのブルースを弾いています。ブラシを使ったグラディの控えめなドラミングもかっこいいです。リハーサルのジャムをそのまま収録したようなレイドバック感とノリノリで唸ったり喋るジミーが印象的です
Blues For J
Jが誰かは不明ですが恐らくジミーのことだと思います。ブルージーながらもほどよくスウィングしていてアーシーだけどおしゃれなサウンドです。中盤になると調子が出てきたのかジミーは唸りながら他の2人を無視してコテコテ引き倒しています。ここまで唸ると最早オルガンは唸りながら弾くのが正しいのでは?とすら思えてきます笑
Greensleeves
イギリス民謡でトレーン初め多くのジャズミュージシャンが演奏しています。テーマ演奏はアップテンポかつスウィンギーですが一度アドリブに入るとしつこいくらいバーバーとオルガンを鳴らしたり、限界に挑むかのように速弾きしたりしていてそれがとてもかっこいいです。
I’ll Close My Eyes
前曲からクールダウンしてゆったりとしたバラードナンバー。ジミーもケニーもスローナンバーらしい控えめながらも味のあるプレイです。
Satin Doll
デュークエリントンのカバー。グラディの弾むようなドラミングや金属を多用したソロ、ケニーのゆったりとしたソロがかっこいい一曲です。