Joe Farrell. Out back (1971)
ジョーファレルというとRTFでの活動が有名ですがCTIやワーナーにソロ作をいくつも残しています。そんな彼の2作目のアルバムはコルトレーンの至上の愛にスピリチュアルジャズやフュージョンの要素を混ぜたような一枚です。
メンバー
ジョーファレル:テナーサックス、ソプラノサックス、フルート、アルトフルート、ピッコロ
チックコリア:エレピ
バスターウィリアムス:ベース
エルヴィンジョーンズ:ドラム
アイアートモレイラ:パーカッション
チックコリアとジョーファレルとアイアートということで裏RTFなんて言われることもありますが3曲目のBleeding Orchidを除くとほぼRTF色はないのでRTFを期待して聴くと思ってたのと違うなんてことになります。(自分がそうでした)
Outback
ジャングルの中に迷い込んだようなイントロからフルートによるテーマ(それを支える美しいエレピとズッシリとしたベースが印象的です)からフルートのアドリブパートへ続き、だんだんとフルートが激しいなっていくとつられるようにエレピやドラムも激しくなっていきます。
Sound down
コルトレーン風のサックスが印象的な曲。フレーズ、音量共に激しくサックスの音だけを追っていると他の楽器の音が聴こえなくなります。後半にはかなり長いベースソロが入ります。(これもコルトレーンの至上の愛でのジミーギャリソンのソロを彷彿とさせます。)ベースソロ終わりのドラムはエルヴィンなので完全にあの音です。
Bleeding Orchid
チックコリアの作品でサックスやエレピにはRTFと似たようなサウンドなのでこのアルバムの中で一番聴きやすいです。
November 68th
ソプラノサックスを使ったアップテンポのイントロからドラムソロを挟むとテナーサックスに持ち替えます。フリージャズと言ってもいいくらいハイテンションで長尺なソロはRTFでの抑えた演奏と同じ人とは思えません。11月68日という不思議な曲名の由来は調べても分かりませんでした。