Bobby Humphrey - Blacks and Blues(1973)
フルート奏者であるボビーハンフリーはクラシックとジャズの両方を高校時代に学び初めて大学時代のコンテストで審査員だったディジーガレスピーに認められてNYに進出しほどなくブルーノートと契約。同じレーベルにいたリーモーガンに気に入られ彼の遺作に参加。21歳の時1stアルバムの「フルートイン」(1971)を録音。そこにはリーの名曲サイドワインダーが収められています。その後ブルーノートがLAに移籍した後マイゼルブラザーズはプロデューサーとしてライブアットモントルーを除く3枚を制作しています。
メンバー
ボビーハンフリー:フルート、ボーカル
フォンスマイゼル:クラヴィネット、ボーカル
ラリーマイゼル:ボーカル、アレンジ
ジェリーピーターズ:キーボード
ハーヴィーメイソン:ドラム
チャックレイニー、ロンブラウン:ベース
デイヴィッドTウォーカー:ギター
ステファニースプルイル:パーカッション
他
Chicago, Damm
寒そうな風のSEから始まるクールなジャズファンクナンバー。アナログシンセやベースのもったりとしたグルーヴや男声ボーカルがマイゼル兄弟らしくてとてもかっこいいです。
Harlem River Drive
クールながらもスリリングなファンクナンバー。チャックレイニーの重量級のベースやひりついたフルートの音色が70s前半らしいサウンドです。
Just a Love Child
ボビーが歌うポップなソウルナンバー。本業の歌手ほどではないですがミニーリパートンやシリータライトのようなキュートな声で個人的には大好きです。デイヴィッドTウォーカーのメロウなギターやシンセの暖かくサウンドもありブルーノートらしさはないですがとてもいいです。
Blacks and blues
モータウンのジャクソン5の演奏のキーボードをジャジーにしたようなアレンジが印象的な曲。特にイントロなんかは曲名を見ないで聴くとNever Can Say Goodbyeのカバーかなって思ってしまいます。
Jasper country man
ウーリッツァー?やワウをかけたリズムギターがほんのりアーシーなファンクナンバー。 フルートソロも少し掠れていて風のようです。
Baby’s gone
メロウで少し幻想的なバラードナンバーでこれもボーカル入りです。フェイザーをかけたエレピのキラキラとゆらめくような音は本当にたまりません。おしゃれなアコピや男声コーラスもどこか幻想的でアルバムの最後にピッタリの一曲です。