Stanley Turrentine. A Chip Off The Old Block(1963)
豪快ながらも豪快すぎずブルースフィーリングいっぱいのスタンリータレンタイン。彼がこれをカウントベイシーへのトリビュート盤として制作したのかはわかりませんがカウントベイシーゆかりの曲ばかりを収録しています。当時妻だったシャーリースコットとかつてのバンド仲間トランペット奏者のブルーミッチェルを迎えた編成でスタンリーはこのアルバムを同窓会的な一枚と言っています。
メンバー
スタンリータレンタイン:テナーサックス
ブルーミッチェル:トランペット
シャーリースコット:オルガン
アールメイ:ベース
アルヘイウッド:ドラム
One O’clock Jump
カウントベイシーの代表曲の一つです。ここではブルーとスタンリーの2人がシンプルながらもかっこいいソロをとっています。3番手はシャーリーのソロです。彼女はベースを弾かずタッチもピアノを弾いているようなコテコテしていないプレイが多いですがここではロングトーンを多用したコテコテのソロを披露しています。
Midnight Blue
黄昏たタッチのスローなブルースナンバー。こういうタッチの曲だとシャーリーの少し軽めのオルガンが曲調によくあっています。
Blues In Hoss’Flat
アップテンポの陽気なブルースナンバー。シャッフルしつつもザクザクと行進するようなドラムがかっこいいです。
Spring Can Really Hang Up The Most
ソフトなアレンジが美しいバラードナンバー。
Cherry Point
コールアンドレスポンスが印象的なミディアムナンバー。2菅+オルガンでかなりビッグバンドに近い音を作り出しています。
One O’clock Jump
ボーナストラックとして追加された別テイク。オリジナルバージョンよりもスウィンギーな演奏です。
Cherry Point
オリジナルよりもスローテンポでブルージーなアレンジです。