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Wether Report. I Sing The Body Electric (1972)
変わったタイトルのアルバムです。レイブレッドベリの同名の中編小説がその由来のようです。レイもウォルトホイットマンという詩人の詩から取っているので余計ややこしいです。(邦題は本作がカタカナ読み、レイは歌おう感電するほどの喜びを、ウォルトは僕は充電された体を歌うと三者三様です)そしてジャケも半透明のロボットか宇宙人が電子キーボードを弾いているSFチックなものです。宇宙感のあった1stとサウンドは同じなのでそれ以上に宇宙を感じさせます。
メンバー
ジョーザヴィヌル:エレピ、アコピ、シンセ
ウェインショーター:テナー、ソプラノサックス
ミロスラフヴィトウィス:アコースティックベース、電気ベース
エリッククラヴァット:ドラム
ドンウンロマン:パーカッション
ゲストミュージシャン
アンドリューホワイト:イングリッシュホルン
ヒューバートロウズ:フルート(1)
ウィルマーワイズ:D・ピッコロトランペット
ラルフタウナー:12弦ギター(2)
ヨランダバヴァン、ジョシーアームストロング、チャップマンロバーツ:ボーカル(1)
Unknown Solder
幻想的かつミステリアスな雰囲気を持つフリーよりの曲。ウェザーでは珍しいコーラスとフルートが印象的です。またウェザー初となるシンセサイザー使用曲でもあります。
The Moors
12弦ギターのエキゾチックかつテクニカルなソロから始まる曲。ディストーションをかけたベースや破壊的なドラムがジャズロックっぽいタッチです。ウェザーの曲でギターが参加しているのはこの曲と最終作This is Thisのうちの二曲だけ(この二曲はカルロスサンタナの演奏)なので珍しい一曲です。
Crystal
初期のウェザーらしい静謐かつミステリアスな雰囲気の曲。シンセ、エレピ、オルガンを駆使したキーボードや並みのロックバンドのギターよりも歪んだベース、エキゾチックなパーカッションなど動と静をくっきりとさせたスタイルです。
Second Sunday In August
ティンパニを使ったリズムが印象的な曲。ジョーのアコースティックピアノの演奏がとても美しいです
B面は72年の日本でのライブ音源を編集したものです。(フル音源はLive In Tokyoとして日本では本作の前に、それ以外の国では後でリリースされています。)ウェザーがスタジオでもステージでも一流のバンドだったことがよくわかる貴重な音源です。
Medly:Vartical Invader ~T.H. ~ Dr. Honoris Causa
アグレッシブなリズムを土台にサックスや各種キーボード、ベースがアグレッシブなアドリブを演奏していく曲。最初の2曲は新曲、3曲目はジョーのソロアルバムからの演奏。(Dr. Honoris Causaとはハービーハンコックのことらしいです)冒頭の司会のアナウンスはATCQがサンプリングしたことでも有名です。
Surucucu
エキゾチックかつミステリアスなイントロから始まる曲。
Direction
ジョーがマイルスのために書いた曲。この曲はアドリブパートが長くて毎回同じ曲とは思えないくらいスタイルが異なりますがここでもマイルスとは全く異なるスタイルで演奏しています。