BookerT. sound the alarm (2013)
今回はブッカーTが2013年にリリースしたsound the alarmを紹介します。このアルバムはジャム&ルイスを迎えて制作した(ジャム&ルイス色はそこまで強くないです)アルバムでほとんどの曲でゲストを迎えています。
sound the alarm
メイヤーホーソーンをゲストに迎えた曲。いきなりヒップホップで面くらいますがよく聴くとブッカーTのオルガンが聴こえてきます。スティーブクロッパーっぽい(本人のプレイをサンプリングしたのか他の人かは分かりません)ギターもかっこよくアルバムオープナーにふさわしいアップテンポのかっこいい曲です。
All Over The Place
ゲストはニューオリンズ出身のルークジェイムス。ネオソウルと60sのサザンソウルを融合したような曲で後半は80sのソウルっぽい。ネオソウルもサザンソウルのどっちも好きな僕にとっては大好きな曲です。
Fun
60sらしいリフとタイトルを連呼するコーラスが聴いてて踊り出したくなります。
Broken Heart
ゲストはジェイジェイムス。この人の名前は初めて聴きましたがサザンソウルにピッタリの声質です。演奏もかっこよくて最高です。
Feel good
いままでの曲ではバンドの一員としてバックに徹してきたブッカーTですがここでは彼のオルガンプレイがメインです。グリーンオニオンから51年経ってもそのプレイは全く衰えていません!
Gently
ゲストはアンソニーハミルトン。この人の歌は多分初めて聴きますが聴き覚えのある安心感のある声です。
Austin City Blues
ゲストはブルースギタリストのゲイリークラークジュニア。インストのソウルブルースでブッカーTのオルガンプレイをじっくりと聴けます。
Can't Wait
ゲストはエステル。この曲だけ80s以降のメインストリームのR&Bっぽい曲調ジャム&ルイス大活躍です。
66 Impala
ゲストはポンチョサンチェスとシーラE。曲名はシボレーインパラの1966年型の愛称が由来。なんとなくブラックプロイテーション映画のサントラっぽい曲でほんのりラテン風です。
Watch Your Sleeping
ゲストはビルウィザーズの娘のコリウィザーズ。デュエット相手は不明ですが(なんとなくブッカーTだといいな)なまったりしたネオソウル風の曲でオルガンの音も優しげに聴こえます。(余談ですがビルウィザーズのファーストアルバムのプロデュースしたのがブッカーT。録音にはドナルド‘ダック’ダンとアルジャクソンjrも参加していたりします。)
Your Love Is No Love
ゲストはブルースロックバンドのヴィンテージトラブル。バックがブルースロックバンドとは思えない素朴なサザンソウルです。
Father Son Blues
ゲストはブッカーTの息子でギタリストのテッド。ブッカーTのジャジーなオルガンプレイがかっこいいです。
ここ10年の間にリリースされた60sにデヴューしたソウルミュージシャンのアルバムのなかでトップ10に入る出来でサザンソウルのアルバムだけなら最高の内容だと思います。ソウルファンでこれを聴いてないのはもったいないです!