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Sergio Mendes And Brasil'66 - Herb Alpert Presents (1966)

ブラジルやアメリカに渡った直後はサンバとファンキージャズをミックスしたスタイルを得意とするジャズピアニストだったセルジオメンデスですが本作からブラジル音楽とアメリカのポップスをミックスしたポップスミュージシャンというスタイルに転換します。そのスタイルは時代によって異なるものの根底にあるブラジル音楽とアメリカ音楽の融合、二人の女性ボーカルという要素はすでに見られそのクオリティの高いパフォーマンスはすでに完成されています。

メンバー
セルジオメンデス:ピアノ
ラニホール、ジャニスハンセン、ビビヴォ―ゲル:ボーカル
ボブマシューズ:ベース
ジョアンパルマ:ドラム
ジョゼソアレス:パーカッション

Mais Que Nada
代表曲の一つでファンキーなタッチのピアノや躍動感あるパーカッション、親しみやすいスキャットとヒットも納得の一曲です

One Note Samba ~ Spanish Flea
ボサノヴァのスタンダードとティファナブラスのヒット曲のメドレー。二つの曲を上手くつなげ行き来する構成が面白いです

The Joker
R&B調のナンバーで男性コーラスも加わり厚いコーラスとなっています。

Going Out Of my Head
多くのカバーがある曲ですが静かな演奏でサビに入った途端アップテンポでエネルギッシュな演奏に変わるアレンジが印象的です。

Tim Dom Dom
リズミカルなスキャットとパーカッションの絡みがリズミカルなボサノヴァナンバー

Daytripper
ビートルズのカバー。女性コーラスのユニゾンが印象的です。オリジナルのタイトルはDay Tripperと間にスペースが入りますがこちらはスペースが入りません。

Agua De Bebber
ボサノヴァのスタンダードですが特にクールなアレンジになっています。またメンバーではないミュージシャンによるトロンボーンソロが入りますがクールでとても良いです。

Slow Hot Wind
ヘンリーマンシーニの曲。スローテンポの演奏でチェレスタソロを入れることで幻想的な雰囲気になっています。

O Pato
ポップでリズミカルなボサノヴァナンバー。

Berimbau
彼ららしいポップな雰囲気をもったボサノヴァナンバーですがそのメロディは泥臭いところもあります。