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Pee Wee Ellis - Blues Mission (1993)

メイシオパーカー、フレッドウェズリーと共にJB、Pファンクの二大ファンクバンドに協力してきたサックス奏者ピーウィーエリス。JBに曲を書いたりCTIやアトランティックでアレンジャーをしたり才能は2人に負けない彼ですがリーダー作となるとJBの元でも作らせてもらえずPファンクでもFred Wesley & The Horny Horns Featuring Maceo Pakerなんて名前の別働隊に参加したりと不憫な扱い。JBやPファンクから離れて作ったソロアルバムは彼が1番最初(1977)ですが2ndアルバムまで16年かかるという再発見された戦前ブルースミュージシャンみたいなことになっています。

メンバー
ピーウィーエリス:テナーサックス
ジャックウォルラン:トランペット
タイロンジェファーソン:トロンボーン(日本語の解説ではトランペットになっています)
ジャンポールボレリー:ギター
菊池雅章:オルガン
ダリルジョーンズ:エレベ
クライドスタイブルフィールド

Zig Zag
まったりとしたファンキーなナンバー。ギターが歪ませまくったトーンで悪目立ちしているのでそこがちょっと不満です。

Gotcha!
熱いブロウがかっこいいファンキーナンバー。2人ホーン奏者とも息ピッタリでかっこいいですがこの曲もギターがあの残念なやつ…

Cold Sweat / Mother Popcorn
ピーウィーがJBのために書いた二曲のメドレー。ホーンはもちろんダリルのベースや菊池さんのオルガンもかっこいいです。ギターは時々うるさいトーンでも弾きますが普通のリズムギターも弾いています。やればできるんなら最初からやってよ…

Yellin’ Blue
ホンカーがやりそうなムーディなブルースバラード。ピーウィーのサックスは最高にムーディでかっこいいですがギターがうるさい。なぜこの曲調でノイジーなトーンを弾こうと思ったのか理解できません。(誰かに言われてやったなら気の毒です)

One Mint Julep
多くのソウルジャズやホンカーたちがカバーしてきた曲です。ノリノリでブローするピーウィーと息ピッタリのトランペットが最高です。ただギター(以下略)

Taxes Sweet
ファンクかと思いきやバラードになりフリーキーなアドリブ大会になりまたファンキーになる不思議な曲。気分がノってきたから歌ってみましたみたいなボーカルがファンキーです。菊池さんはスストの時みたいな変な音でオルガン弾いて、ピーウィーもノビノビとアドリブ吹いてて面白いです。ギターはファンク系のギタリストがやる鈴の音みたいなリズムギターも弾いています。やればできるならなぜ全部の曲でやらないのか…

Ham
軽やかなファンクナンバー。はつらつとしたホーンやグルーヴィなベースとドラムがファンキーでかっこいいです。ギターも反省したのか?若干歪ませてはいますが真面目にファンキーなリズムギターを弾いています。個人的にはこれが1番好きです。

Fort Apache
ピーウィーのバリバリブロウするサックスがかっこいい曲。ギターはレッチリ並みに歪ませています。滅多に早送りやスキップはしませんがギターソロは飛ばしました…

Blues Misson
4ビートのまったりしたブルースナンバー。最後はブルースで締めるといい感じで終わります。