塩井一孝展 「光の呼吸」
塩井一孝展 「光の呼吸」
2023年8月19日-9月3日
光を写した石 「写光石」を制作しているアーティスト 塩井一孝さんの個展を開催いたしました。
「写光石」どのようにして作られていると思いますか?
はじめてご覧になられるお客様は、「石にペイントしている?」、
「こういう天然石があるの?」 と興味津々のご様子でした。
木漏れ日や水面に反射している「光」を写真に捉え、和紙にプリントし、それを石に貼り付けた「写光石」。
確かに身近にあり、目に見える存在なのに、決して触れることはできない、「光」。その神秘性をカタチにして、見るだけではなく、触って、飾って楽しめる。
写真を撮った「体験」をデバイスに眠らせたままにせず、いつでもその時の「感動」を追体験できる作品です。
近年は「ビスポーク」と称して、他者が撮影した写真でも制作を始め、世界中を写光石でつなぐプロジェクトを始められています。
このあたりの詳しい内容は、塩井氏本人のnoteに詳しく書かれていますので、ぜひご一読ください!
また、最近では石以外の素材で作品の制作も始められています。
「Lightscape ライトスケープ」
Landscape=風景の Land を Light【光】 に置き換えてタイトルにしています。
こちらの作品は、細長い木材に様々な場所で撮影した光の写真を貼りつけ、
それらが組み合わさっています。
様々な光の写真がまじりあい、まさに光の風景のようでいて、まるで一つの美しい抽象画を見ているような、不思議な作品です。
なぜ「石」の次は「木」なのか・・・。
そのあたりのご本人の心境も塩井さんのレポートに詳しく書かれています。
個展初日には塩井氏によるギャラリートークを開催いたしました。
作品の解説から、写光石の制作に至った経緯や、宗像大社への奉納、作品の新しい展開、今後の展望などお話しいただきました。
また8月26日(土)には、ワークショップを開催。参加者には思い出の写真をお持ちいただき、塩井氏のレクチャーの元、自分だけの「写光石」を制作しました。
猛烈な残暑の中、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
今週末、小倉でもワークショップが開催されるようですので、ご興味のある方はぜひ!
また、塩井さんが自分だけのために写光石を作成してくださる、
「オーダーメイド」も行われています。
ぜひ、ご本人のホームページ、チェックしてください。
そして、冒頭でご紹介した巨大な写光石は・・・、
今もみぞえ画廊の庭に鎮座ましましておいでです。
是非見に来てください。