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城ヶ﨑 悟展 「いろのたより」
みぞえ画廊 福岡店では4月6日(土)~4月21日(日)まで
城ヶ﨑 悟 展 「いろのたより」を開催いたしました。
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2021年の個展「こころという空に」以来、3年ぶりの新作展でした。
「本展の主役は『いろ』です」、と語られた城ヶ﨑先生。
その言葉通り、試し、悩み、吟味して創作された「いろ」が、
会場でお披露目されました。
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「いろ」へのこだわり
城ヶ﨑先生は、「いろ」をつくるのに時間をかけられます。
個展の締め切りとにらめっこをされている奥様から、
「早く!」と叱咤激励を受けられるほどに・・・
「色の調合にいちばん時間をかける。
同じ絵具に少し白を混ぜるのと、他の色を混ぜるだけでも
全然違う色になる。
自分が納得する色をつくるのが一番大変。」
とおっしゃっていました。
一般人には「微差」にしか見えなくても、画家にとっては「大差」。
まさに「美は細部に宿る」んです。
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遠目にはグレイッシュな空も・・・
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ブルー系、グリーン系、ピンク系・・・
さまざまな色が混ざり合い、城ヶ﨑先生ならではの「空」が表現されています。
夜明けなのか、夕暮れなのか、薄曇りの日なのか・・・、いろんな想像が広がります。
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夜空も、漆黒の冷たい感じはなく、先生の独特のマチエールとも相まって、どこか暖かみを感じます。
いろいろな表情のこどもたち
また、今回の個展では、「人物画」が多く発表されました。
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「人物画」といっても、描かれているのはまだあどけないこども達。
「表情が移りかわっていくさまが描きたい」とのこと。
同じおかっぱあたまの幼い少女。しかしその表情は
それぞれに違います。
夢中でほおばっている顔、夢見が悪いのか少ししかめっ面、
ひとり遊びしながらほほえむ顔、など。
まるでアルバムでこどもの成長記録を見ているような・・・。
「同じ顔は描きたくない」、と、いろいろな表情のこどもたちを
描き分けられています。
絵描きとして、表現者として
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先生は、2021年に100号、150号といった大作を集めて、
福岡アジア美術館で展覧会を催されました。
(前回の個展ブログです。)
http://blog.mizoe-gallery.com/?month=202104
しかし、今回は30号以下の作品で構成されていました。
その理由をお聞きしたところ・・・、
「小さな画面に描くということは、(大きなキャンバスに比べて)それなりの制約を受けます。
そもそも、3次元(現実)に存在しているものを2次元(キャンバス)で
表現すること自体、制約なんです。
その制約がある中でどれだけ自分の「いろ」が出せるか、にチャレンジしたかった。むしろ制約があるからこそ、隠し切れない自分の「いろ」が出る
と思っています。」
「作品の完成まで、粘るんですよ。積み木を積んでいくように。少しづつ
いろいろ足して。そうするとその積み木が突然崩れるんですね。
そして崩れた後に見えてくる色や線、形がある。
それを突き詰めていくことが表現することだと思います。」
先生の作品は、穏やかで優しく、そっと寄り添ってくれる一方、
孤独や哀愁、人生のほろ苦さなども感じさせます。
「絵描きとして表現すること」に対する真摯な姿勢が、
作品にも表れているのかもしれないですね。
お話の最後には、「まぁ、でも大きい作品もどんどん描きたいですね。」
と飄々とおっしゃっていました。
秋には東京店での個展が予定されています。ますます発展する城ヶ﨑悟先生の世界に、期待が膨らむばかりです!
【城ヶ﨑悟展】
9月28日(土)▶10月14日(日)
会場:みぞえ画廊 東京店
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