働き方を変えなければ!と気づいた私の起業ストーリー。
こんにちは!溝端マリです。
今日は、過去のエピソードを1つお話ししようと思います。
私自身、ここ数年は、毎月、継続サービスにお申込みが入る自然な流れがあるので、集客に追われる感覚はなく、ブログはたまに投稿で、SNSはプライベート発信を楽しんでいます。
クライアントさん限定コミュニティでは、毎月、勉強会&オフ会を開催していて、今年は3年ぶりにランチ会を東京で開催しました。
最近は、20代の頃に住みたかった沖縄を行き来しながら、好きな仕事をめいいっぱい楽しんでいます。
今でこそ自分のペースで好きな仕事ができていると思っていますが、そこにたどり着くまでに紆余曲折いろいろあるわけです^^;
ここからは、私自身が起業準備していた頃のお話ですが、すでに起業して数年経っている方にもヒントになるように書いていきますね!
起業のために活動してよかったこと。
起業のために活動して良かったことの1つに、会社員時代に起業準備したこと、があげられます。正確にいうと独立準備です。
15年勤めたバラのマークの百貨店で、イベントや催しの企画から携わり、広告物のデザイン制作をしていました。社内ではデザイナーと呼ばれていました。
会社を退職する数年前から、会社とは別で個人で受ける仕事を1つ、2つと増やし、ある時、レギュラーの仕事を受けました。月刊誌の誌面のデザイン制作を募集している編集部さんを見つけて、自分から応募したら採用していただけたんですね。
月刊誌なので毎月、仕事がやってきます。毎月、仕事があれば、毎月の売上になりますから、レギュラーの仕事をいくつか増やしてから会社を辞めるつもりだったのです。
任せてもらえる仕事が少しずつ増えてきたある年のお正月明けのことです。
と自分の中で決めたのです!
自分の力量でどれだけの仕事ができて、どれだけの売上が作れるのか。ここが見えたら、会社退職から1年目の動き方の目処が立つと思ったのですね。今でもこの考え方は間違っていなかったと思っています。
そして、その年、めいいっぱい仕事を受けました。いくつかの取引先から仕事をもらっていましたが、特に、月刊誌の編集部さんとは信頼関係を築いて、仕事を増やしてもらいました。
フルタイムで会社に行きながら、個人で受けた仕事もする。個人の仕事の締切り前は、会社で残業している余裕はなかったので、お昼休みも仕事して、できるだけ早く帰宅して個人の仕事をこなす。締切り前は食事もままならないどころか、月に数日は徹夜して仕事をこなす日々です。
会社は副業禁止でしたから、個人で仕事していることが絶対にバレないように、そして、間違っても迷惑がかからないように強く意識していたので、1分たりと寝ずに会社に行っても、ぼーっとすることは皆無でした。
とはいえ、常に寝不足で、体はだるいし、ミスしたら次の仕事がなくなるかもしれない、緊張感と隣り合わせ。
(本当はそんなことないんですけど当時はそう思っていたのです^^;)
それでも、、それでもですよ、、、
お客さんに喜ばれるほど仕事が増えていく。自分で仕事を受けて評価が売上と直結するなんて、面白くて仕方がなくて、その年は仕事に明け暮れた年でした。
ところで、この時、プライベートは?というと、、、
実はその逆で、結婚予定だった夫とはケンカ続き。食べる時間もままならないのにご飯を作るなんて当然ムリだったし、体が疲れていて出かける気持ちになれない。
ケンカもエスカレートして、夫の前で爆発すること、多々あり。挙式は流れ、籍だけ入れる形にとどまりました。
夫は何も悪くないのに、心の奥では、私のやりたいことに協力してくれない夫は敵だ!と思っていたのです。ひどいものです。
そんな一年が終わった時、、、ある衝撃的なことに気づいたのです!!!
この一年、めいいっぱい仕事を受けてみよう!と決めて仕事に明け暮れた年の年末のことです。はじめて、一年分の売上とそこにかけた時間を、おおよそ集計してみたのですね。すると、気づいたのです、、、
時間単価が安すぎる!!!!という事実に。
こんなこと、もっと早くに気づくべきなのですが、とにかく日々の仕事をこなすことに精一杯だったから、気付けなかったのです;;
計算すればわかることなんですが、その時間単価のまま会社を辞めて、個人事業主になった場合の初年度の売上見込みも見えましたし、経験を積んで時間単価が2〜3倍になった場合の売上の天井も見えたのです;;
ああ、このままでは夢がないー!!!泣 と愕然としたのをハッキリ記憶しています。と同時に、、、
働き方を変えなければいけない!と、このとき決意したのです。
自分が働き方を変えることで、これから好きなことを仕事にして独立開業する人に、夢を描いてもらえるようなロードマップを伝えなければいけないと、勝手な使命感が湧いてきたのです。(当時はリアルに知っている同業の後輩をイメージしていました)
ここに気づくまでに一年、めいいっぱい仕事して、体は疲れ、夫との関係は散々で、挙式も流れ、、、でも、気づいたからには働き方を変えなければいけない。。。
数年かけて、個人の仕事を少しずつ増やしてきて、その一年はめいいっぱい仕事して、本来なら、その流れで独立開業する予定だったのですが、、、その翌年には、個人で受けていた全ての仕事を感謝と共に辞めることにしました。
全て手放して、起業準備をゼロリセットすることにしたのです。
でも、そのおかげで、数年後、会社を辞めた直後に第三者にご相談させていただき、会社退職から1年後には自分の本当の強みを活かし、デザイナーからコンサルタントへ方向転換した経緯があります。
じゃあ、めいいっぱい仕事を受けたあの一年は不要だったの?と言うと、、、決してそんなことはないと思っているんですよね
^^
あの一年があったから、働き方を変えなければいけない!と気付けたので。
私たちは、つい「自分の選択は正しい」と思いたい心理が働きますよね?
一年、めいいっぱい仕事して、デザイナーとはこういうものだと自分を納得させることもできました。もし、その延長で会社を辞めて、個人事業主になっていたら、私は今でも、仕事に明け暮れる働き方をしていたかも、と思うと、なんだか胸が苦しくなります。
何かで「間違いを認める」ことの重要性を読んだことがあります。
私たちは、「自分の選択は正しい」と思いたい、そんな生き物で、年齢を重ねるほど間違いを認めることが怖くなるような気がします。それは例えば、
講座やセミナーに高額を払ったから最後まで受講しなければいけない
頑張って資格を取ったからその資格を活かさなければいけない
時間をかけて作った商品だから絶対に売らなければいけない
コンサルさんと決めたコンセプトは貫き通さなければいけない
そんな方もいらっしゃるかも。このレベル感は、全くもって間違いと言える程のことではないですよ!でも、
そもそも「人は間違うもの」だと言い聞かせて、ああ、ちょっと違ったのかも!じゃあ、修正しよう!と動けた方が体も心も身軽なはずですよね^^
繰り返しますが「人は間違うもの」なんです。
あなたが今何かに固執したり執着しているものがあるならこの執着は、本当に必要なの?と問いかけてみると次の一歩を大きく踏み出すヒントになるかもしれません。
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
溝端マリ
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