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[製品レビュー]「PS5pro」 ~初プレイから消費電力測定まで


新品PS5pro。よく考えたらこちらは底面側だった・・・

つい衝動買い

通常版のPS5が安くなるまで・・・と4年ほど待ちましたが物価高と円安の影響で値上がりする一方・・・ゲーム機の歴史上初の事例です。

ということで思い切って買ってしまいました。
12万円は高いですが、$699と考えればまあまあです。と思うようにしています。新しい体験のための大人買いです。
前機種PS4は7年くらい前に買って、最近では置物化していました。
特にやりたいゲームがあったわけではなかったのですが、
この秋発売した"ASTRO BOT"の評価が高かったのでDualSenseで遊んでみたい!と思い立ち、ほぼそれだけのために購入しました。
私にとってはproどころか初PS5なので、以下はPS5シリーズ全体のレビューを含みます。

ファーストインプレッション

サイズ、重量

まあまあ重くて、大きいです。ギリギリ片手で持てるくらい。初期型PS5より小さく軽くなっているとのことですが、PS4と比較すると二回りくらい大きくて存在感があります。初期型PS3と同じくらいの印象。特に本体上部の通気孔のある黒い部分がゴツい…これはマイナス点。逆説的にPS4は初期型から完成度高かったんだなぁと改めて感心しました。
しかし設置方法で多少威圧感を減らせる可能性があります。
横置きにする場合:奥行きが小さめなので、もし棚に奥行きがあるのであれば短い辺を手前に向けて設置しておくと存在感を小さくできます。ただしこの配置だと電源スイッチが押しづらくなり、ディスクドライブへのアクセスが困難になります。
縦置きにする場合:側面のデザインはかっこいいので壁に寄せて側面が手前に向くようにするとインテリアとしていい感じかもしれません。この場合は転倒注意です。

まだゲームは購入していないので、以下は本体にプリインストールされている"ASTRO's PLAYROOM”を触ってみての感想です。

映像

とにかく画が綺麗。綺麗な上でヌルヌル動く。これが売りのハードですからね。水の表現や反射の表現が分かりやすく凄い。高解像と高フレームレートの両立も実現しています。今後グラフィクスが凄そうなPS5専用ソフトを買って色々試してみる予定です。
なおうちのテレビはフルHDのテレビなのでまだ4倍の変身を残しています。ワクワクしますね。

音質

私の旧型テレビのステレオスピーカーでは良さはわからず・・・評価は保留します。PS4でもありましたがコントローラーから出てくる音は臨場感があって良かったです。

静音性

冷却ファンの音は、私の環境ではまったく聞こえません。本当にまわってるの?と心配になるくらいで、見た目の印象よりかなり静かです。冷却機構にかなりのスペースと重量を割いている効果が出ています。軽めのゲームであることと、室温が20℃前後なのも効いているかもしれませんが、基本冷却性能の良さが垣間見えます。
私が同じ環境で使っていたPS3slim、PS4のファンよりも静かだと思います。なんならテレビの冷却ファンやキッチンの換気扇の音の方が先に聞こえます。これは嬉しい誤算でした。日本を代表するエレクトロニクスメーカーとしての意地が見えます。
【追記】
ゲームをダウンロードしながら別のゲームをプレイしていたところ、明らかにファンが鳴っている音が聞こえてきました。GPUと高速SSDをフル稼働させる状況だとやはり熱が出るようで積極的に冷却が行われていました。それでもPS4でゲームをしているときくらいの音の大きさでした。

DualSense初体験

DualSenseを初めて触ってみた感想。とにかく振動が多彩。コントローラ内蔵のスピーカーの音と相乗効果があり、キャラクターが感じているであろう感触が伝わってきて面白いです。コントローラ内にbotたちが入って中でわちゃわちゃ暴れてる感触も体験できて面白かったです。ほかにも砂の感触、水の感触、鉄板の感触、ビニール傘に当たる雨や雹の感触、などなど…PSの進化はグラフィクスだけでなくこのコントローラで表現される触覚VRにも広がっていることがわかります。VRってゴーグルだけじゃないんですね。こういう新しいデバイスはPCではなかなか普及しないので、PS機の強みが出ているところだと感じました。今後のコンソール機の在り方を示しているように思います。この体験は文字や動画では伝わらないのが難しいところ。ぜひ実物を触って体験していただきたいです。

ASTRO's PLAYROOM自体の感想

ASTRO BOT : PlayStation公式ページ より

ただのコントローラーデモ用のソフトなのかと思っていましたが、単体でかなり楽しめる良質なゲームに仕上がっています。懐かしのPlayStationグッズを集めていくのが楽しいです。知らないものも多いですが・・・
このゲームの特色かもしれませんが、絵柄が明るくてなんとなくPixarの映画の雰囲気を思い起こさせます。最近のPSは洋ゲー中心で暗い雰囲気のものが多かったのですが、このゲームは全然違います。「PSもこんな明るいゲーム作れるのね!」と思わせてくれます。初期のPSの雰囲気が蘇っており、日本のゲームスタジオの復権を予感させます。うまくやれば任天堂ゲームユーザーも惹きつけられるポテンシャルがありそうです。
このゲームは全体的にPlayStation愛でできていて、遊び心満載で、とても好感が持てます。「Sony版マリオ」と呼ぶ人もいますが、任天堂を含めたすべてのゲーム好きの人たちへのリスペクトと感謝で溢れているように感じました。女性や子供も気軽に楽しめる出来になっています。開発元のTeam ASOBIは素晴らしい仕事をしました。
最近洋ゲー界隈もconcordの失敗に代表されるように、人とコストをかけて規模の大きいものを作れば売れるというものではないことが認識されつつあります。今後、日本発のアイデアと遊びが詰まったゲームが再び世界を席巻する未来を期待してしまいます。

互換性について

忘れていましたがPS5シリーズはPS4ソフトと完全互換があります。ホーム画面からPSstoreを覗くとライブラリに購入済だったPS4ソフト(ダウンロード版)がリストされており、ワンボタンでダウンロードできて便利でした。私は無意識のうちに結構ダウンロード版のソフトを買っていたようで、PS4のゲームならすぐ始められそうです。
どの程度綺麗になるかはまだわかりませんが、PS4pro相当のモードで動作するんでしょうか?さすがに全てのソフトで4Kにはならないような気がします。これは今後わかったら記事にしてみます。
【追記】PS5proにはPS4ゲームの高速ロード化&高解像度化(上限2160p?)&高フレームレート化(上限60Hz?)の"ブーストモード"が搭載されているそうです。私のようなPS4のゲームしか持ってないひとでも恩恵が受けられそうです。

消費電力の測定

いわゆるワットチェッカー的な製品でPS5proの消費電力を確認しました。
普通のPS5の計測値はいろんなユーザーさんから報告されており、それらと比較して消費電力が大きいのか小さいのか知りたかったので計ってみました。

ホーム画面

ホーム画面での消費電力

ホーム画面で何もしていない状態で50-80Wで推移していました。
起動~ホーム画面の間も、初回アップデート時も数値を見ていましたが100Wには到達していなかったと思います(最大で90W半ばくらい)。GPUを使わなければそれくらいの消費電力なのでしょう。
よく報告されているPS5 Slimの消費電力とほぼ同様の値でした。消費電力が無駄に増えていなくて一安心。減っていなくて残念。

ゲームプレイ中

"ASTRO's PLAYROOM”プレイ中

"ASTRO's PLAYROOM”で遊んでいる最中の消費電力を見ました。
数値としては170~200Wの間を推移していました。
このゲームはそれほど重いゲームではないはずなので最大電力は出ていないと思います。
こちらも報告されているPS5 Slimの消費電力とほぼ同様の値でした。
通常版PS5同等のグラフィクス設定で遊んでいる分には同程度の消費電力のようです。
推測ですが、PS5proは高画質タイトルでGPUを全力で回した時にピーク電力がより伸びるのだとと思われます。
PS4のときの消費電力は120W前後だったと記憶しているので+50〜100Wくらいのイメージでしょうか。
後期のPS3は100Wくらい、後期のPS2は50Wくらいだった気がするので消費電力は順調に上昇してますね…

【追記】

torne

試しにtorneもインストールして測ってみました。メニュー画面で操作しているうちは75±2W程度でPSのHome画面とほとんど変わりませんでした。私が持っているPS4(CFI-1200)で動かしたときの消費電力とほぼ同じでした。同じアプリならばより軽く動かせるということでしょうか。torneだけはゲームに影響が出ないようにシステムのサブプロセッサを使っているという話を聞いたことがあるので、もしかするとAPUではなくサブプロセッサの増強分が効いているのかもしれません。

レストモード

いわゆるスリープモード時の消費電力です。使用している測定機では0W表示でした。公称値は0.5Wだったので、この測定機の検出限界以下の様です。稼働時の電力が大きいので心配でしたが、下限は驚くほど小さい消費電力でした。このあたりもハード屋としての意地を感じます。

まとめ

「高価なPS5proは即買いか?」と言われると悩ましいところです。
現行の販売価格ベースで比較すると標準PS5との価格差1.5倍程度です。性能も1.5倍くらいの差はありそうなので、個人的には相対的に妥当な価格設定だと思います。「標準PS5が高過ぎる」のご意見はその通りだと思います。そのうち50%くらいは円安の問題だと思っていて、これは国政のタイミングが悪いとしか言いようがありません。もう半分は物価高とブランドですかね…

まだ標準PS5を買っていない方や、買い替えるかどうか検討している方は、下記条件を考慮してみてください。

  • 大きめの4K120Hz対応ディスプレイを所有しているor買う予定がある。

  • 今後発売される高画質ゲームを買う予定がある。

  • PS4ゲームをより高画質&高フレームレートで楽しみたい。

  • 標準版を買ってあとから後悔しそうな方

特に4K120pディスプレイの性能を存分に引き出せる映像デバイスは現状PS5proくらいではないでしょうか?映画も24p止まりですし、YouTube動画も現状60pが上限です。また標準PS5で4K60pが安定していないゲームでもPS5proなら安定動作するとの報告もありました。
もしよいディスプレイを持っているならばその性能を堪能するためにPS5proを選択するのはよい手段だと思います。テレビ向け高級サウンドバーの価格帯を考えると同レベルか少し安いくらいですしね…オーディオ業界も沼です。
もしそのあたりにあまり価値を感じない場合は標準PS5で十分かもしれません。


以上、PS5proを購入して1日目の情報を記載しました。これから色々試してみたいと思わせるゲーム機です。少なくとも私はPS5proのために4Kテレビを買う気になりました。
新たな発見があったらまた記事にしたいと思います。

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ミズネコ
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