もはや息をするのもめんどくさいという人へ
毎日めんどくさいですよね〜。私なんか「『めんどくさい』がなくなる本」すらめんどくさくて読めませんでした。漫画版もしかり。
でも、先日「めんどくさいの正体」という動画を見たんです。
その動画によると、めんどくさいと感じるのは、あなたの心を守ろうとしているから。
公認心理士の橋本翔太さんという方のYouTubeです。
橋本さんのおっしゃるには、「めんどくさい」のは、傷つくことから私たちを守っているからだそうです。
通勤のために満員電車に乗らなければならないけれど、満員電車では窮屈だし疲れるし不快な思いをする。
それも「傷ついて」いるのだと。
友達と遊ぶ約束をして楽しみだったのに、当日になってめんどくさくなるのも「あるある」ですよね。
友達とはいえ気をつかうことだってある。ちょっとしたことでケンカになるかもしれない。
そういう、とにかく傷つくかもしれない状況を回避しようとするのが、「めんどくさい」の正体なんだそうです。
ちょっとわかる気がしませんか?
私はおおいに思い当たる節がありました。電話をかけるのは苦手だし、うまく喋れなくて受話器の向こうからうんざりした感じが伝わるのが傷つく。結果「めんどくさい」。
歌うのが好きで音楽サークルに入ったのに、練習は「めんどくさい」。上手く歌えない事実を突きつけらるのが嫌なのかもしれない。歌は数少ない特技なのに、もっと上手い人がたくさんいるから。
そうして何もかもめんどくさいのは、傷つく可能性のある全てのことから心を守ろうとしているから。
かと言って私も50年生きていますから、傷つくことなしに生きていけないのはわかっています。
傷つくことこそ人生だ。
確かにめんどくさがって何もしなかったから、傷つく経験は他の人より少ないかもしれない。
そのかわり、50歳を越えても大した実績も経験もない人間ができあがりました。
これからは、めんどくさいと感じるたびに、何を恐れているのか考えてみるといいかもしれません。
無意識のうちに感じている不安をを意識に引きずり出すと、案外、たいしたことないものだったりするのもよくある話しです。
「ではどうすればよいか」については、橋本さんの動画を見ていただきたいです。ちょっと専門的なお話しになりますので。
めんどくさい、やる気にならないというときは、とりあえず小さな行動をとってみるいいということがよく言われます。
とにかく立ち上がる。資格の勉強がめんどくさければ、とにかく参考書を開く。
小さなとっかかりに手をつければ、あとは行動できる。
それも効果的です。
でも小指一本動かすのも嫌だというときがある。
そんなときは何かに傷つくことを恐れているのかもしれないと考えるようにすると、最初の小さな行動に移れるのではないでしょうか。
過保護な「めんどくさい」に力を与えなければ、もっといろいろな体験ができるに違いありません。
「めんどくさい」は傷つくことからあなたを守ろうとしているというお話しでした。