HSPの感覚過敏と電車通勤が無理だった話
私はどちらかというと感覚過敏と言われる方で、日常生活の中で困ったことが多々起きます。
特に、日常的に触れる音や視覚的なものに関してとても苦手なものが多い。
例えばスーパー。
店内放送と、耳に突き刺さるようなBGMと、それに混ざるようにして鳴っているコーナーごとの音声と、派手なポップ・・・
例えば街中。
特に都会の方だと大きな電光掲示板と、大音量の音声、車の走行音、飲食店の混ざり合ったにおい。
例えばテレビ。
バラエティ番組は基本的に苦手な音が多いのと、CMは基本的に音がうるさすぎて見ていられない。
そして今回のメインテーマである電車通勤。
私はそれまでそんなに頻繁に電車に乗る機会もなく過ごしていましたが、社会人10年目になったときに、初めて電車通勤というものを始めました。
東京都心の満員電車。
これは本当に凄まじいもので、何か月か続けていたものの、とうとう電車に乗れなくなってしまった。
明るすぎる蛍光灯、電車の走行音、人の匂いや話し声、そもそもパーソナルスペースなんて概念は存在しない。それからどこを見渡しても広告、広告。
脱毛しろ!整形しろ!意識高く学べ!時間管理しろ!資産形成はやっているのか!ビジネス英語も話せないでどうする!毛を生やせ!痩せろ!
とにかくうるさいのである。
放っておいてほしい。
外の景色を見たくてドア側に立っていても、ちょうど目線の高さに、広告のシールが貼ってあり、広告が目に入らざるを得ない。
終電で帰る日々に疲れ切ってしまったところに、私にとって1時間の電車通勤は苦痛そのものだった。
一応、少しでも負担軽減をしようと、ノイズキャンセリング機能の付いたイヤホン、遮光性の高い真冬の帽子を目深にかぶる、マスクをつける、のような対策をとったが、やらないよりかはマシだったが、ほんの少しの負担軽減、というような感じだった。
人に言うと「まあ確かに満員電車は嫌だよね。」
とは言われるものの、電車のストレスで毎日体調不良になるのと、泣きそうになるのは、ちょっと大げさすぎない?というような感じで受け取られる。
人の感覚は残念ながら、口頭で説明するしか相手に「こんな感じです」と伝えられないし、それが伝えられる限界なので、他人の感覚を理解したり共有したりしようとするのはとても難しい。
でも、いわゆる感覚過敏な人たちが住みやすくなればいいな、と思っているので、「これが結構無理です!!」と言い続けるのは大切なことだと思っている。
ちなみに余談ですが、海外のスーパー、テレビやネットのコマーシャルは大抵日本よりも静かだ。
日本よりうるさい国を見たことがない。
日本人ってきめ細やかで、おとなしくて、結構繊細な民族じゃない?
古き良き日本は静けさの美の哲学を持ち合わせているんじゃないの?
そう思っているんだけど、なぜかとにかく日常がうるさい。
純粋に、なぜこんなにもうるさくするのか謎である。
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