初めて書くPRD(プロダクト要求仕様書)
※ Product Manager Advent Calendar 2018 の1日目の記事となります。
はじめに
プロダクト・マネージャーの皆さん、PRD(Product Requirements Document)に何を書いていますか?
ここでは”初めて”書くPRDとして、一体どういう内容を書けばいいのかを述べたいと思います。具体的な粒度については、Product Huntの例(本文参照)を見ていただければと思います。
PRD Template
例えば、プロダクト・マネジメント界隈では知らない人はいないであろう、及川さんのこちらの記事にもPRDについて述べられています。
上記の記事は2017年のものですので、内容もアップデートされていると思いますが、参考になる部分は多々あります。上記の記事の再掲となりますが、記載すべき内容の見出しを以下に列記します。
プロダクト・マネージャーはmini-CEOとも言われるように、市場分析やマーケティング計画などといったプロダクトの市場価値を以下に高めていくかという戦略的な視点が含まれていることが特徴です。システムの機能だけを記載するものではありません。これは要件定義書との大きな違いだと思います。
つまり、単に作ること自体が責務ではなく、プロダクトを成功させる、つまり売れるようにしていくことにプライオリティがあることが分かります。
Product HuntのPRD
一方でPRDの具体例といえばProduct HuntのPRDです。
こちらもあくまで参考ではありますが、開発のインプットとしては十分なのではないでしょうか?Product HuntのPRDは、以下のような構成となっています。
基本的には、IncrementsさんのPRDと大差はないように思いますので、自分のビジネスフェーズなどに応じて書きやすさ重視で描けばいいのではないでしょうか。
僕はどうしているか?
基本的にはProduct Huntの構成がベースです。ただし、以下の2点を追加しています(Incrementsさんの製品原則に近いかもしれません)。
コンセプトは、リーン・キャンバスでいうところの独自価値(Unique Value Proposition)が該当すると考えています。なので、素直にバリュー・プロポジションといっても言っても良いかもしれませんし、組織によって伝わりにくいかもしれませんので、コンセプトと言ってしまってもいいと思います。
プロダクト・ビジョンは、バリュー・プロポジションを実装したソリューション=プロダクトによって、カスタマー(ユーザー)に変化して到達してほしい姿を言語化するようにしています。
したがって、コンセプトやプロダクト・ビジョンは、ビジネスのフェーズ(言い換えるとプロダクトの成長フェーズ)によって変わりえるという点に注意しましょう。
一方で、マーケティング戦略系は記載していません。これはプロダクトマネージャーの責務と乖離する場合や、ビジネスフェーズによって頻繁に変わってくる内容だったりするからです。その都度修正していくより、最初からマーケティング戦略として切り出したほうがいいと思います。
まとめ
以上をまとめると、以下のような内容で記載しています。
このくらいを整理してメンテナンスしていけば十分かと思います。
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Product Manager Advent Calendar 2019 の記事はこちらです。