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キャリアデザイン2.0について考える

以前の記事で新しいキャリアの考え方について考えてみました。

最近いろいろなところでキャリアデザインという言葉を聞くことが多くなりました。
それ以前はわりとキャリアパスという言い方をしていた気がします。

両者の違いってどんなところにあるのでしょうか。

キャリアパスって、
どんな「会社」のどんな「ポジション」でどんな「役割」を担うのか、
それをどんな「経路」でたどっていくのか、ということに焦点が当たります。

経験を積んで、プロジェクトや業務をリードしていくポジションにつく、
あるいは数字を任されてマネジメントを担う、
といったパスを辿っていく行動になります。

一方でキャリアデザインというと、
JMA(一般社団法人日本能率協会)のWebサイトに下記のような記載を見つけました。
参照記事:https://solution.jma.or.jp/column/c220408-01/

キャリアデザインとは、将来なりたい自分になるために、自分の意志でどんなキャリアを積みたいかを主体的に考え、実現していくことです。職業人生の目標だけにとどまらず、価値観やライフスタイルなどプライベートを含めて設計することが特徴です。

一般社団法人日本能率協会Webサイトより

価値観やプライベートという概念が登場しています。

家庭と仕事の両立であったり、
会社の用意したキャリアパスにとらわれず自分の意思でキャリアを決める、
といった考え方となっています。

となると、これまでのような会社員として会社の期待や要求に沿って仕事をこなしていって、その中でスキルをつけていって、
といった考え方はあまりマッチしなさそうな概念でありそうです。

同じくJMAのWebサイトにはそういった概念が登場した社会的背景について記載がありました。

社会的背景
(1)VUCA環境
(2)終身雇用や年功序列などの日本的雇用慣行が崩壊

個人にとって必要な理由
(1)成果主義や中途人材の登用
(2)価値観の多様化
(3)人材市場の活性化

一般社団法人日本能率協会Webサイトより

ようは仕事の主体が会社から個人に断片的にシフトしていっているということのようです。
会社に所属していることが、あまりメリットにはならない時代になっているということのようです。

そもそも大前提として仕事をして、
サービスだったり商品だったりの成果を提供する、
そしてその対価として報酬を受け取る、
というのが根本的な座組みです。

その中で会社に所属していることのメリットというのはいくつかあります。
例えば、
・会社にいれば安定していて食いっぱぐれがない
・自分で仕事をとって来なくても会社が仕事を用意してくれる
・社会的な信用になる

これは3つともにかなり怪しい時代になってきました。
会社員でもいつレイオフになるかわからない時代ですし、
会社が用意した仕事をこなしているだけで評価されるようなこともなかなかないでしょう。
社会的な信用はまだそうかもしれないですが、
これだけフリーランスや個人事業主が増えた時代で既に古い考えかもしれません。

ではどうやってキャリアデザインをしていけばいいのか。
そして必要とされる人材になるにはどうしたらいいのか。

それは次回、考えてみたいと思います。


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