なぜ、リスキリングなの?
先日の記事で、リスキリングがあまり機能していなのでは?
ということを書きました。
いくつか理由は考えられますが、
・リスキリングで身につけたスキルが会社(市場)のニーズと合っていない
・身につけたスキルでバリューが出せない
(そもそもスキルレベルが不十分)
・リスキリング自体が求められていない …など
頑張って身につけたスキルが会社の中で生かすポジションがなかったり、
スキルをどうやってバリューに結びつけるのか、
ひいてはどうやってスキルを仕事にしていくのか、
なかなか難しい問題かも知れません。
そもそも、なぜリスキリングなのか
というところからお話していきますと、
今までの働き方(働かせ方)では上手くいかなくなってきている、
という現実があります。
今までって、新卒一括採用でワンカンパニーマンが重宝される時代でした。
労働市場の流動制が非常に低かったという前提もあり、
新卒で会社に入って、仕事の中でスキルをつけて、定年まで勤める、
というのが大多数の時代でした。
でも、今って一生同じ会社に勤める人の方が少ないですよね。
転職だとかキャリアチェンジだとかが
一般的になってきたということもありますが、
もっと大きな理由としては、
企業が1人の人に一生勤め上げられる仕事を用意することが、
難しくなってきているということがあります。
昔であれば例えば新卒で自動車メーカーに入ったら、
定年まで自動車製造の仕事をしていても、
毎年それなりに給料は上がっていって、
しかも定年になると退職金まで貰えて、
老後は年金と合わせて悠々自適な生活が送れる、
みたいなのが一般的でした。
おそらく、今定年後の生活を送っている人たちくらいまでは、
それでもよかったかも知れません。
でも、特に今の20代、30代の人たちにはそんな未来はないのではないか、
と思います(というか、ほぼ100%ないです)。
先ほどの自動車製造のお話で行くと、
これから世界人口は確実に減少していきます。
少なくとも自動車を輸出する対象となるような先進国の人口は減ります。
となると大量生産大量消費で作れば売れるという訳ではなく、
それなりにクオリティの高い商品(サービス)を、
特定の層に向けて作れることが大事になってきます。
(GAFAMのような全人類向けのサービスを作っている企業は例外中の例外)
消費社会が成熟していけば、
ニーズと商品のマッチングが高い商品であればあるほど売れます。
でもそのニーズが属人的である以上、
開発する商品やサービスも属人的=個別にならざるを得なくなります。
話の前段が長くなりましたが、
特に日本では企業に入って長く勤めてスキルを身につけることが、
キャリアデザインだと思われてきました。
(そもそもキャリアデザインなんで言葉は存在していなかったかも、、、)
でもそういう時代ではなくなってきたので、
スキルは個人でつけていかないといけない、
そしてスキルの蓄積で差別化をはかり、
労働市場で勝ち残っていかないといけないわけです。
では、リスキリングとか、キャリアデザインとか、キャリアチェンジとか、
どうやってやっていくのか。
それままた次回に。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
よりよい未来のために!