わたしの最後の恋 #1
疲れた日、ふとカフェに立ち寄る
『いらっしゃいませ』
仕事で疲れているわたしははやく座りたい
いつものやつで
そんなのは伝わらないくらいの頻度で
しか行ったことのないカフェだ
でもホットジンジャーエールが美味しいから
ここではそれしか頼んだことは無い
でもわたしはここに来る理由がある
彼がいるから。
本当は休みに来たのでも
ホットジンジャーエールを飲みに来たのでも
座りに来たのでもない
彼がいるから。
話したこともなければ、名前も知らない
気づいた時には
男性に惹かれているわたしがいた
ここに来たからと言って
話せるわけでも、仲良くなれる訳でもない
キッチンの奥の方にいる彼
ただ動物園のパンダに
会いに来ているような感じだった
でも今日はいつもと違った
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