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「集団レクリエーションで何をしたらいいかわからない」
もともとレクが得意な人もいれば、もう全く無理という人もいる。
でもデイサービスに勤めるとなると避けては通れないもの・・。
やらなきゃと思いつつもどうしていいかわからなくなった時に思い出したいこと。
集団レクネタ案①
「今、レクを楽しめていないな」と思う利用者様が楽しめそうなものから考えてみる。
考え方例
Aさん (70代男性) 耳が聞こえず、自らは周囲の人とコミニュケーションをとらない。パズル等は集中されているがクイズ等だと興味を示されない。お誘いすると来てはもらえるけども 反応が薄く楽しまれているかわからない。
Aさんに全体レクで楽しんでもらうには、カードゲーム系は好きだし、全員で出来るようなカードゲームはどうかな?
※ゲームの前提として
✔ あまり難しくないルールで、
✔ 運の要素もあり、(喧嘩対策)
✔ 同じテーブルで参加できるカードゲーム。
※Aさんをイメージして思いついたゲーム
ゲーム案①簡易版神経衰弱
ゲーム案②坊主めくり
ゲーム案③文字あわせゲーム
正直なところ参加者全員が皆楽しめるレクというのは不可能、レクの得意な方はうまくやってのけますが、小心者の私は も~~無理です。
目が見えない、耳が聞こえない、振戦がある、認知レベルに差がある、負けそうになればけんか腰になる、歌が好き、騒がしいのが嫌い、、、全部考えると無理。
皆に楽しんでほしいと思う心優しいスタッフ程 もうレクを考えられなくなってしまいます。
1人の利用者様からイメージしてレクを考える良さは
✔ 今困っている利用者様対策となる。
✔ 新しい視点の案を全体で使えるよう工夫するので、思わないところでほかの利用者様の興味や特技が発覚する。
✔ スタッフ自身がAさんに楽しんでもらう、等の目的がはっきりしているので無駄な落ち込みがなく、レク内容の良し悪し、改善を考えれて次につながるレクにできる。
1人の利用者様対策レクを行ってきた結果
〇 Aさん対策の結果
③文字合わせゲーム 本人は集中し真剣に取り組まれていたが、周囲でカードの取り合いになった。本人に感情の起伏は見られなかったので。星3。
②坊主めくり 最初あまりルールがわからなかった様子だったが、周囲の方の様子を見ながらチャレンジされる。同じ人が坊主ばかり引かれ、周囲の方は残念がられたり喜ばれたりとほのぼのとした時間となる。星4。
①簡易版神経衰弱 1~6までのトランプを利用した神経衰弱。すぐルールを把握し、裏返して番う数字だと「あぁ~(がっかり)」数字を当てると笑顔がみられる。皆さんも顔を見合わせたり笑顔で取り組まれていた。声をほぼ聞くことのないAさんの声が聞けた!ご自分から周囲の方に声を掛けられていた!!全体的にも和やか。普段おとなしめの方がたくさんカードを取りはにかみ笑いをされ嬉しそう。星5。
〇目の見えにくい88歳女性Bさんの為に大きな文字で書いた都道府県文字カードゲームは、レクには「やっちもない」とほぼ参加されなかった85歳男性Cさんが興味を持ってくださり毎回参加して楽しんでもらえるように。
〇Dさんが「他でやって面白かった」という1文字を半分に切って合わせていくというカードゲームを作るとEさんが徐々にひらめきの才能を発揮し積極的に他のカードゲームにも挑戦。周囲からも一目置かれる存在になった。
〇目が見えないからレクは出来ないというFさんに歌体操、歌のクイズをする。左耳が聞こえないGさんが参加しにくいかも、と心配したがこのことをきっかけにGさんが童謡を良く口ずさむようになった。
レクは あたりはずれはあっても「これどうかな?」、とスタッフが一緒に楽しめる物が一番盛り上がりやすいですね。
集団レクネタ案②「うまくいったレクネタをちょっとずらして別バージョンにする」
似たものは結構受け入れられやすいです。
人間の本能的に知っているもの、似ているものは全く知らないものより受け入れやすいということでしょうか。
先ほどの 神経衰弱でいうと・・
「神経衰弱とは2枚のカードを裏返し、同じ数字のカードを当てるゲーム」
別バージョン① 数字→文字に変える。
岡、山、東、京、大、阪などの都道府県の漢字を書いたものを用意する。
2枚カードを裏返してもらい、岡山、と県名になればもらえる。
ハズレカードが人の名前のようになって面白い。
別バージョン② 引く枚数を変える。
絵カード6種類 ×6枚 計36枚用意する。
一種類ずつをスタッフが手にもち、1枚を見せる。順番にカードを1枚引いてもらい、同じ絵柄が出たらもらえる。
カンでも、覚えながらもできるので幅広い方で一緒にできる。
別バージョン③ 難易度を変える。
〇バラバラ文字、逆さ文字、絵柄等ぱっと見ではすぐ読めないカードの対
〇わかりやすいクイズと答えの対
〇難読漢字と読み仮名の対
〇ことわざ、四文字熟語の対・・・
難しくなってくるので参加者は限られるものの 片方が出ると「あれあれ」「〇〇!」と真剣に答えてくれる。
一度好評だったレクネタを別バージョンにした場合、同じ利用者様には結構受け入れてもらいやすいので、横に広げていくと大きなハズレはないように思います。
「お!」と言ってもらえるレクをしたいと思いつつも、当たりレクを提供できるのはなかなか難しい。しょうもないものにも付き合ってくださる優しい皆様に本当に感謝です。せっかくの時間を楽しんでいただけていたらいいなと思います。