「モノ」に恋しようと、2次元キャラと結婚しようと、動物を好きになろうと、心がワクワクして幸せならばすべてが尊い
何ヶ月か前にネットで「大型旅客機ボーイング737と9年間交際した女性が破局し、今は中世の甲冑と交際をしている」という非常に興味をそそるタイトルの記事を見つけ、当然のことながらそれを読んでしまいました。
以前にもエッフェル塔と結婚した女性もいましたし、ベルリンの壁と結婚した女性もいたということも知っていましたけれど、やっぱり物に恋をする人って一定数いるのだな、と改めて関心しました。
私は無機物を恋愛対象として見たことは人生の中で一度もないのですが、時々絵画や彫刻などの美術品にガチ恋をして、それらを見ると胸がドキドキするという人の話は稀に聞いたことがあって、それほど変だとかは思っていません。
ただ実際に交際したり結婚するってやっぱりすごいな、情熱的に自分を貫いているなと思って感銘を受けます。
このような人たちは「オブジェクフィリア(対物性愛)」と呼ばれており 特定の物体に対して深い愛情や性的な魅力を感じる人たちのことのようです。
恋愛・性愛の対象は以下チャットGPTの質問回答から抜粋しました。
建物や施設: ある人は特定の建物や橋に恋をすることがあります。例えば、ある有名な橋に対して強い感情を抱き、その存在を特別に感じるという事例があります。
乗り物: 車やバイクなどの乗り物に対して恋愛感情を持つ人もいます。特に特定のデザインやブランドに魅力を感じることが多いです。
日用品: 家具や家電製品に対して愛情を持つ人もいます。たとえば、特定の椅子や家電に「心を感じる」と語ることがあります。
これらの事例は、物体に対する深い感情的な結びつきを示しており、一般的には理解されにくいこともありますが、当事者にとっては重要な感情であることが多いです。
ということです。
また動物に恋愛感情を抱く「ズーフィリア(動物性愛)」というのもあります。
以前に東京MXのある番組でゲストコメンテーターだった漫画家の倉田真由美さんが話していたのですが、彼女の旦那さんのお友達が外国で羊と結婚したようで、ちゃんと羊にドレスを着せて結婚式も行ったらしく、これにもまた「へえ~」と関心したのを思い出しました。
まあ、建造物とか乗り物とか動物にガチで恋愛するというのは極めて稀なケースには間違いありません。
しかしそこまで行かなくても、アニメや漫画のキャラクターやゲームのキャラクターなどの平面的な2次元の存在にリアルに恋をしている人たちは相当数いるのではないでしょうか。
実際私の身近にも何人か存在します。
また、好きなキャラクターをかたどったフィギュアや人形などを実際に自分の恋人にして、秘密に交際している人も決して少なくないはずです。
このような人たちはフィクトセクシュアルと呼ばれており、フィクションのキャラクターに対して特別な性的な魅力を感じる人々を指し、この感情は実在の人間には向かず、主にアニメ、映画、ゲーム、文学などのキャラクターに向けられます、と定義されています。
これだけ世界的にアニメやゲームがブームなら、この現象は現代ではそれほど変なことではないのかもしれません。
以前に初音ミクと結婚したという日本人男性がいて話題にもなりましたよね。
また大人気のアイドルに恋をしている人も、生きているうちで殆ど身近で会うことが不可能だという点では2次元キャラに恋しているのと近いと思います。
2次元キャラやモノなどは生身の人間と比べて裏切ることもありませんし、それはそれで美点はあると思います。
いずれにせよ、無機物を好きになろうが、動物を好きになろうが、アニメキャラを好きになろうが、心がワクワクと踊って幸せな気持ちになれるのならいいのです。
リアルがすべてだ、現実の人間との恋愛しか理解できない、気持ちが悪い、という意見の人たちも多くいますが、そんな声はまったく気にする必要はありません。
豊かな心でいられて毎日が楽しいと思えるのならばいいのです。すべてが尊いのです。