隠された十字架 法隆寺論 【読書記録1】
裏表紙のあらすじから、読みたくてたまらなくなる本。
この本を見つけたきっかけからお話します。
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「聖徳太子の謎」を深く知りたいと思ったきっかけは、
漫画家 山岸涼子さんの「日出処の天子」という漫画でした。
イラストがとてもキレイ。
聖徳太子(厩戸皇子)と蘇我蝦夷の、美しいBLストーリー
とにかく厩戸皇子が超人的。サイコパス。ちょっと怖い。。。。。
今まで歴史の教科書で「蘇我氏」「物部氏」という字面では
知っていたものの、まっっったく良く分かっていませんでした。
えっと蘇我が、何だっけ?みたいな。
(そもそも飛鳥時代だか奈良時代だかの区別もついてなかった)
この漫画を読んだおかげで、飛鳥時代がようやく理解できたのです。
『飛鳥時代って古代なんだ!』 (そこから。)
厩戸皇子がどのようにして摂政になっていったのかという
重要なストーリーももちろんですが、
・当時の貴族の暮らしっぷり
・蘇我と物部の争い
・仏教を取り入れた理由
・太子の死後…
このあたりが漫画で読むと良くわかります。
実は山岸涼子さんが『日出処の天子』を描くために参考にした本が
梅原猛さんの『隠された十字架』だったんです。
(お二人の対談も載っています。)
一体どこまでが真実なのか、その裏にあるものを知りたくて
猛さんの本を手に取りました。
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この読書記録は、私が本の内容をしっかりインプットするための
『隠された十字架』まとめnoteです。
なかなかYouTubeにも、聖徳太子の話を解説している動画がないので
いつか動画も作りたいと思っています。
是非、聖徳太子に興味がある方は一緒に読んでいきましょう。
さて、
この本は三部構成で描かれています。
第一部 謎の提起
第二部 解決への手がかり
第三部 真実の開示
歴史の本ってなんだか難しそうってイメージがありますが、
これはミステリ一小説のような感じで進んでいきます。
進むスピードも、読者を置いていかない速度でゆっくりと。
非常に分かりやすいです。
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ドキドキの著者の言葉からはじまります。
超大作の映画でも始まりそうな予告・・・
映画化してほしい・・・
―― ここで日本の古代に関する長い間の常識が否定され、隠された真相が現れる。
著者は、「古事記」「日本書紀」の制作主体が「藤原不比等」と考えていて
この記紀(二つの総称)の仮設に繋がる脈が、法隆寺にもあるといいます。
古事記・藤原不比等・法隆寺
一体どんな繋がりがあるのでしょうか。
歴史に詳しい方は「お、これは匂うな。」と思うかもしれませんね。笑
もう「不比等」が出てきた時点で結構怪しいですw
何かあったに違いありません。何かあったんですw
ここ結構大事なので、「これ法隆寺と直結する話?!」
と疑う方も是非、見ておいてください。
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知っておくと理解しやすい! 登場人物リスト★
・聖徳太子/ 厩戸皇子
・蘇我一族 (馬子、蝦夷、刀自子、入鹿) ※仏教派
・物部守屋 ※神道派
・推古天皇 / 額田部皇女
・巨勢徳太
・山背皇子
知っておくと闇が分かる…! 諡名(おくりな)リスト★
神・徳・聖 ⇦この名を見つけたら、「何かあったな」と思ってください。
例:崇徳天皇、聖徳太子 (あ・・・)
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次回はいよいよ『第一部 謎の提起』に入っていきます。