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猫のこと

我が家の周りににはかなり何年も前から野良猫がたくさんいる。

我が家は飲食店なので、以前はゴミ箱を
荒らされたり、ちょっと水を切るため置いておいた生ゴミを食べていたり。

何年も前はあちこちのお宅でご飯をあげていたのだと思う。
そのうち猫の数が増えてしまって、みんなご飯をあげなくなってきた頃、毎日毎日、夕方お店に来てくださるおばあさんが、お店の外の自動販売機の横でご飯をあげるようになった。

このおばあさんは、お年寄りの押して歩くカートの中にカリカリをたくさん入れて、あちこちで野良猫にご飯をあげている有名なおばあさんだった。

私は動物が大好きで、ご飯をもらえなくなった猫たちがかわいそうで、おばあさんにご飯をもらえてホッとしていた。
お店の前だけど、食べ終われば猫たちはいなくなるし、まぁいいかと。
昔、食べることに凄く苦労されたそうで、お腹をすかせてる猫を見ると、ご飯をあげずにはいられないのだと、おばあさんは話してくれた。

そのまま何年か経って、一人暮らしだったおばあさんは施設に入ることになった。
おばあさんは猫たちのことをとても心配していた。

「大丈夫よ!きっと誰かが面倒みてくれるよ!」
と言ったが、そんな気休めは通用しない。施設に行きたくないと言い出した。

「わかった。ここに来る子たちは私が面倒みるから。」
と言うと少し安心してくれた。

そして、おばあさんは施設に行ってしまい、残された猫たちは毎日来なくなったおばあさんをずっと待っていた。

私は悩んだが、健気に待ち続ける猫たちがかわいそうで、ついご飯をあげてしまった。
猫の沼に足を踏み入れてしまった。

我が家の脇にある細い通路は、ほぼ人が通らず行き止まり。
猫が赤ちゃんを産んで育てるのにはいい場所だった。

何度も赤ちゃんが産まれ、子育てをしている姿を見てきた。それは幸せな光景だった。

でも、このままご飯をあげていてはダメだ!
もうどうしていいのかわからなくなっていた。

そんなある日、赤ちゃんを産んだお母さん猫の耳がカットされているのに気がついた。
何かで見たことがある、去勢避妊手術をした印として、耳をVの字にカットするらしい!誰がやってくれたのだろう?

そして、また1匹、2匹と耳がカットされた子が増えている!

そんな時、早朝猫を捕獲しているボランティアのFさんに偶然遭遇した。
私から声をかけて、ご飯をあげていることを話した。

Fさんは大きな団体に所属していて、地域の猫たちをお一人で片っ端から手術してくださっていた。TNRという捕まえて、手術して、元に戻すという活動をされていた。

ご飯をあげてる以上、責任があるので私も捕獲に協力したいと思い、Fさんとはその時からのお付き合いだ。

今2匹いる我が家の姉妹猫は、捕獲され手術後リターンされるタイミングで、
「飲食店だしやめた方がいいよ」
と言うFさんの反対を押し切って、引き取らせてもらった。

昨日はそのFさんのお手伝いをしていて、
急に赤ちゃん猫を預かることになった。

我が家の子たちは生後5ヶ月半で来たので、もうしっかりしていたし、威嚇も警戒も立派なものだった。
だから、昨日のヨチヨチの赤ちゃんは
もうどう扱っていいのか分からず、アタフタしてしまった。

ミルクを哺乳瓶で飲ませると、そのまま毛布に包まれて腕の中でウトウト。片手でヒョイっと持てるサイズ感。
可愛かったぁ。

そのままうちの子にしたかったけど、
今の私の状況を考えると、無理かなぁと
諦めるしかなかった。

いつか、また縁があったら赤ちゃん猫を
育ててみたい。

※猫は嫌いな人もいるし、ご飯をあげて
いることがいいとは言えないことも分かっていて、いろんな風に捉える方がいて、いろいろなご意見があるのは承知しています。
書くことをためらいましたが、私は今回は書こうと言う思いの方が強かったので書くことにしました。
不快な思いをされた方すみません。

#猫 #野良猫 #TNR  #桜耳

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