何故ラスベガスは砂漠の真ん中に?出国出来ない友人と乗継ぎミスった私達
4週に渡るラスベガス旅行記の最終章です。
実は、ラスベガスへ向かう往路、飛行機関連で色々あったんですよね~。
それまでの渡航時、フライトのトラブルもなかったし、ロストバゲージも一度もなかったのに。
出発地の関空で友人の一人が出国出来なかったとか、先に出発した私達もサンフランシスコでの乗継ぎが出来なかったりなど。
すぐに笑い話になる程度で良かったのですが!
また、何度行っても「よくこんな砂漠の真ん中にラスベガスのような煌びやかな街が出来たな~」と思っていたので、ラスベガスの成り立ちをちょっと勉強してみました。
⭐出国出来なかった友人と乗り換え出来なかった私達
関空組6人、成田組2人で、どちらもユナイテッド航空。
関空組はサンフランシスコ経由、成田組はロサンゼルスを経由してのラスベガスで、現地合流予定。
MKタクシーで関空へ向かう道中も既にウッキウキ♪
ビジネスクラスのカウンターでパスポートを提出し、
「機内で何か、日本公開前の映画が見れたりしたらいいね~」
なんて話していると、グランドスタッフさんが言う。
「あの~、こちらの方はESTA(アメリカのビザ)は取得されてますか?」
「はい、してます!」
「それが取得されていないようで・・・」
「え!?」
そう!
友人の1人は申請が最後まで完了していなかったのか、取得出来ておらず!
急いで再申請するも、出発まであと2時間。
私達もメールの履歴を確認すると、申請して数時間経ってビザが届いていたため、イヤな予感が。。。
HPでの申請に加え、アプリの方が早いのでは?と聞いて試みるも、途中エラーが出るわ電波は悪いわで、てんやわんや。
いや、正確に言うと、周りはそわそわハラハラしているのに、本人はかなり冷静。
結局、彼を置いての出発と相成りました。
「ラスベガスで待ってるよ~!また明日ね!」
気を取り直してビジネスクラスラウンジへ。
機内食が出ると分かっていても、ついつい食べてしまう性分。
あ、全部じゃないですよ。
みんなが取ったの、大集合!
ビジネスクラス、フルフラットになって足も伸ばせて快適~☆
左右の窓側に1席ずつ、真ん中は並びの2席、つまり1列に4席だけ。
今回は友人達と一緒なので、真ん中でお隣さん♪
知らない人と隣になったら?と思った方もご安心ください。
真ん中には、ボタンを押すと上下する仕切りがあるんです!
あとはそれをいつ上げるんだ?っちゅー話ですよね(笑)。
向こうが先に上げて来てもちょっとムカつく?
相手が寝てるうちに上げる?
いや、分かった!
先に乗りこんで上げておく!
ですかね(笑)。
乗り継ぎのサンフランシスコへの到着時、1時間以上の遅延だというアナウンス。
「え!? でもまあ元々2時間近く時間あったから大丈夫よね?」
が、降りた時に聞いたのは「乗り継ぎは不可」という残念なお知らせ。
「何故?まだ時間あるはずなのに?」
「お客様は一度スーツケースを受け取って預け直さないといけないため、45分以上ないと無理です、もう間に合いません」
「え!」
普通、乗り継ぎがあっても同じ航空会社なら荷物は最終目的地まで届けてくれるはずなのに、今回関空で、サンフランシスコで一度ピックアップが必要、と言われ、なんでかな?と思ってたんですよね。
なんてこった!
キャンセル待ちするしかない。
でも、一気に5席もキャンセルが出るなんて考えにくいしで、行ける人から先に行くしかない。
もし今日の便に乗れなかったら、空港で一夜を明かし、明朝の便?
だとすると、明日の早朝出発のグランドキャニオンヘリコプターツアーに行けないじゃないか・・・
とハラハラしていたところ!
数時間後、5人とも乗れたんです!
良かった~!
きっと、他にも遅延などがあり、私達同様、乗れなかった人達がいたのかな?
ラスベガスに着いたのは夜。
到着した日も時間を有効に使おうと思ってチケットを取っていたシルクドソレイユの「マイケル・ジャクソンワン」を見逃した~
成田発の友人夫妻は予定通りに到着して鑑賞して来たので、あとで感想を聞くと、
奥様 「感動して泣きましたよ!」
だんな様 「え?どこで?」
ムムム。
やはり直接見ないと分かりませんね(笑)。
ホテル「マンダリンベイ」で開催された「マイケルジャクソンワン」。
入り口の写真だけ、もらいました☆
ま、到着が夜になったお陰で飛行機からラスベガスの夜景、見れたから良しとしましょ。
⭐ラスベガス空港では税関申告が必要ない?
さすがラスベガス!
空港から既にカジノ全開です!
出国ギリギリまでやる人もいるんでしょうね。
残ったドルを全部ここで落としていく人も多いのでは?
そして入国審査を終えて進むと、あれ?
もう外へ出ちゃったよ?
税関とか、なかったよね?
そう!
ないんです。
2023年3月現在、アメリカの出入国カードは廃止に。
ESTA(ビザ)を取得してアメリカ入国の場合は「APCキオスク」という機械での入国手続きとなり、税関申告書は不要になっていたのです。
だからかな?
ここで税関審査がないためにサンフランシスコで一度チェックし直さないといけなかったのかも?
だったら逆に不便になったんじゃ!?
また、税関審査によくある
「100万円相当額を超える現金や小切手などを携帯して出国・入国する場合は申告が必要です」
というやつもない。
たぶん、ラスベガスからすると、
「いくらでも持ってきてくださ~い!」
ってことかしら。
これは私の勝手な想像(笑)。
今回、学習しました。
今後の海外旅行の際に活かすべき教訓がこれ!
⭐離婚したい人々が集まった?砂漠の街ラスベガス
ラスベガスがあるネバダ州は、アメリカで最も乾燥している地域。
グランドキャニオンのヘリコプターツアーで上空から見ても、ラスベガスが、いかに砂漠の真ん中に突如出現する街なのかが分かります。
ラスベガス=肥沃な草原
という意味があるそうです。
1840年代、現在のカリフォルニア州でゴールドラッシュが起こり、その中継地点としてラスベガスに人が定住するようになったのが始まり。
つまり、元々は西部劇に出てくるような砂漠の町。
その後、金銀銅の産出量も減少、1931年の大恐慌の失業者対策として始まったのがフーバーダム建設だったのです。
このダムの完成によって、コロラド川をせき止めた世界最大の人造湖「ミード湖」が誕生し、水の確保と広域の電力供給が可能に!
ミード湖!フーバーダム!
グランドキャニオンのヘリコプターツアーの際、見ました、見ました!
ラスベガスと言えば、まず「カジノ」をイメージする方が殆どでしょう。
1931年3月、ネバダ州でギャンブルが合法化されたのは、税収をあげるための苦肉の策だったそうです。
でも、多くの人が集まるようになったのはそれだけではなく、なんと、
「離婚法の成立」
だったというのです!
それは
「6週間の居住後であれば、すぐに離婚が出来る」
というもの。
居住する州の法律や宗教によっては離婚が難しいという人達が、こぞってこの地を訪れるようになったというのは驚きですね!
離婚したければ自由に出来る日本、良かったですね~。
⭐マフィアが作ったホテルがはじまり?
第二次世界大戦終結後の1946年、カジノの統括を任されたのは、ニューヨークのマフィア、ベンジャミン・シーゲルだったとか。
「バグジー」というニックネームで呼ばれた彼は、まず「フラミンゴホテル」を建設。
ただ、バグジーはホテル完成前に暗殺されてしまったそうです。
マフィアが開発したなんてびっくりですね~。
ホテルは今も健在です!
ホテルには本物のフラミンゴもいま~す!
その後、1960年代になると取り締りが厳しくなり、マフィア達がホテルの経営から手を引き、大富豪のハワード・ヒューズがホテルやカジノの経営権を引き継いだそうです。
このハワード・ヒューズ、実は映画製作者。
映画産業の中心、ハリウッドが近いラスベガスは、その後、ショービジネスの街としてスポットがあてられるようになったのです。
今回も、シルクドソレイユのショーを、3つ、いや、1つは見れなかったので2種類、観て来ました!
1つは「MGMグランド」で開催の「KA(カー)」
10年前はデビッドカッパーフィールドのマジックショーを見ました。
もう1つは「ベラージオ」で開催の「O(オー)」は人気No.1!
前座のみ、撮影OKでした。
⭐ラスベガスの超巨大ホテル、どう変わる?
ラスベガスのホテルはどれも超巨大!
元々、カジノ建設は、客室数が200室以上あるホテルの付帯施設としてのみ認可されたため、どんどん巨大化したようです。
特に巨大なホテル「MGMグランド」の客室数は6,852室!
「ザ・ベネチアン・リゾート」で7,115室!
ひぇ~!
こちらは「MGMグランド」の前に建つライオン像。
左の矢印下にいる白いTシャツを着た人と比べてその大きさを覚えておいてください。
続く写真の左端、矢印の上に小さく見えているのがさっきのライオン!
このグリーンのホテル「MGMグランド」の巨大さを感じていただけましたか?
参考までに、日本のホテルと比較!
大阪駅前に建つ「ヒルトンホテル大阪」で562室。
東京駅前の「シャングリ・ラ東京」で200室。
メインタワー、アネックスタワー、イーストタワー、ノースタワーと、4棟もある品川プリンスホテルで3,679室。
つまり6,852室の「MGMグランド」はとんでもなくでかいってことですね!
初めてラスベガスに行った時は、地図を見て、
「3ブロック先のホテルで無料のショーやってるから行こうか!」
と歩き出したものの、遠い!なかなか着かない!
以後、タクシーを利用するようにしています。
今回、10年ぶりにラスベガスを訪れ、かなり様変わりしていることに気付きました。
かつてホテル前で行われている無料ショーだけでも楽しめたのに、あまりなかった?
ダイナミックな海賊ショーが面白かった「トレジャーアイランド」(左)も、ホテル前に海賊船は置かれているものの、ショーはもう開催なし。
火山ショーが行われていた「ザ・ミラージュ」(右2枚)は2024年7月に閉館。(右上は10年前の写真です)
2027年に「Hard Rock Las Vegas」として生まれ変わるという。
さらに、ホテル「ルクソール」の向かいには瓦礫の山!
土埃りがすごい!
なんと、私達の到着前日に爆破、解体されたというのです!
跡地には大リーグ・アスレチックスの本拠地球場が建設される予定だそう。
そして、かつてのネオンビッカビカに比べて街が大人しい気がする?
普通の高層ビルが増えてる!?
なんと!
今、ラスベガスの街は集客、ブランディングの方向転換を行っているようなのです。
海賊ショーや火山ショー、遊園地併設のホテルなど、ファミリーも楽しめる要素も多かったのが、2000年以降、このファミリー路線の見直し機運が高まり、子供向けアトラクション施設も次々と縮小又は閉鎖しているというのです。
今後は、大人向けの高級総合エンターテインメント・シティー を目指していて、「コンベンション都市」 というブランディングをしているんだとか。
確かに、各ホテルに劇場がありシルクドソレイユやマジックショーが行われている上に、2023年9月には「スフィア」(写真左)という巨大な球体型アリーナが出現し、外壁のLEDスクリーンの映像のすごさもさることながら、中はコンサートやコンベンションが行われるアリーナだそう。
時代に沿って様変わりするラスベガス。
次回、行った時にはどんな風に進化しているか、楽しみです。
4週に渡るラスベガス記事、お付き合いいただき、ありがとうございました!
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