【星のや東京編】東京駅から徒歩10分「塔の日本旅館」星のやコンプリートの旅
東京駅丸の内北口から徒歩10分に温泉!?
その名も「大手町温泉」。
まさか、日本経済の中心地、丸の内・大手町に温泉があるなんて!
江戸時代には徳川家康を支えた酒井家の上屋敷があった場所で、皇居からも10分ほどの徒歩圏内という一等地。
「大手町温泉」(宿泊者限定)があるのが「星のや東京」。
地下1,500mから湧き出ているそうですよ!
2023年4月から6ヶ月連続で国内の「星のや」6ヶ所を巡った旅行記、今回は【星のや東京編】です。
⭐街の喧騒が突然消える都会のオアシス
「星のや東京」が掲げるキャッチコピーがこれ。
都心に新しく開業するホテルの場合、複合施設の一部を間借り、というケースが多い中、「星のや東京」は、地下2階、地上17階のビル一棟まるごと、という日本旅館の進化系!
外観は黒いオフィスビル。
でも、2階フロント部分だけ、障子が見えていて和風の気配が!
入って正面、壁だと思っていたのは青森ヒバの扉。
扉が開くと、奥行きのある長~い玄関。
「わぁ!」
この玄関で靴を脱いであがると、チェックアウトまではずっと裸足。
「靴を脱いで畳に上がる」
日本文化の象徴とも言えるこの形式を取るために、床を40cm上げたそうです。
「ズンッ」と後ろの扉が閉まった途端、都会の喧騒が消えました!
左手、壁面収納は、なんと、竹で編まれた「下駄箱」!
美しいですね!
廊下やエレベーターホールも畳でとても楽チンでした。
エレベーターが到着すると、「カンカンッ」という「拍子木」の音が!
「チーン」という電子音じゃないのも粋ですね~☆
ロビーフロアでは、「笙(しょう)」の演奏中。
日本人でも滅多に聞く機会のない雅楽の音色はとても心地良かったです。
スタッフさんの制服は、地下足袋や和服のブランド「SOU SOU」のデザインだそうで、とても素敵。
「お首から下の写真、撮らせてくださ~い♪」
「星のや東京」では、各フロアに「お茶の間ラウンジ」が。
日本茶と和菓子を頂きました。
おかきやおせんべいが置いてあったので一通り、頂きま~す!
⭐江戸小紋モチーフに癒される特別室「菊」
3人の女子旅。
角部屋の特別室【菊】に宿泊しました。
1フロアに6室のみ。
長い廊下の一番奥。
特別室、スイート、というと2人定員のお部屋が多い中で、3人は嬉しい。
だって2人でも賑やかなのに、3人だとも~っと賑やかになるじゃないですか(笑)。
周りは高層ビルばかりだけど、外装に施された江戸小紋モチーフのデザインのお陰でいい感じに目隠しになっていました。
これ、癒されるな~♪
ビル1棟丸ごとの館内、全て浴衣で過ごせます。
実はこの日、2023年06月01日、大型の台風2号の影響で日本列島各地で線状降水帯が発生、都内も暴風圏に入ってしまいました。
翌日の予定をどうすべきか情報を取りたいけど、TVがない!
と思ったら、
「ん?このリモコン、ナニ?」
壁の一部、鏡になっている部分がTVだった~!
台風情報、見れました。
実は、「星のや」では「脱デジタル滞在」を提供するためにTVがないんです。
軽井沢、富士、竹富島、沖縄、京都と5施設ともTVはなく、おそらく東京だけのサービス?なのでしょうか。
頑丈なビルの中では外の雨音もあまり感じず、幸い、大きな影響はなく過ごせました。
洗面も2つ。
バスルームの脇にソファ。
何に使う?と思うけど、最近は年老いた母を見ていて、ちょっと座れるところがあると良き良き、と思うのです。
結局、屋上の温泉に行ったのでお部屋のお風呂には入らずですが、内風呂もあり♪
夕食付き、3人1部屋、1泊合計208,758円
一人69,586円、でした。
⭐ビル屋上の露天風呂!「大手町温泉」
2014年に掘削された大手町温泉。
ナトリウム温泉で、ほんのり黒く、とろみがあるお湯で、しっとり肌になじんで、温浴効果も高いと言われています。
最上階となる17階。
私の後に行った友人が、天井に写ってるのがキレイだった、というから何のことかと思ったら、その時気が付かなかったものの、しっかり写真に写ってました。
え、この木の台に置かれたグリーンのお皿のようなもの一つで天井のこの陰?
どういう仕組み?
奥へと続く通路を進むと、そこには吹き抜けの露天風呂!
東京駅のすぐ近くだというのにびっくり~!
もちろん、壁はとっても高いので覗かれる心配ナッシング!(古っ)
⭐「星のや東京御膳」
夕食はお部屋食で頂く「星のや東京御膳」。
魚介の生もの、青魚など、色々苦手食材がある私。
でも、既に訪れた「星のや軽井沢」「星のや富士」共に、アレルギーじゃないのにアレルギーになっちゃってたり、何度も間違って伝わっていたんです。
私、考えました。
そして予約段階で再度、確認!
「あの~、軽井沢、富士でこんなことがあったので、おそらく、私の顧客データにアレルギーとか、魚介類全てNGとか、なってませんか?それ、訂正して欲しいんです」と♪
もうこれで大丈夫!
3段のお重で出てきました。
メインは牛肉のちらし寿司。
わ~!
色とりどりで綺麗!
インゲンの緑、卵の黄色、いくらのオレンジ。
ん?いくら?
あれ~、いくらって生ものじゃなかったでしたっけ~?
しゃーないね。
マンゴーブランマンジェが一番美味しかったかな♪
⭐【暑気払いカレー】の朝食
朝は、まさに宿泊した日、6/1から始まったという
【暑気払いカレー】の朝食(8/31までで終了)。
地下1階にあるダイニング。
地層をイメージした左官仕上げの壁が印象的。
1日2組4名までが利用出来るカウンターで、私達3名だけの貸切り!
やった~!
【暑気払いカレー】
「発酵×江戸の香辛料」で暑い夏を乗り切る朝食
1日2組(1〜4名)、1名5,800円
お値段もすごかった!
まずは甘酒2種。
そして、う巻き。
トリュフがのってました~♪
料理長考案の2種類のカレー。
7種類のスパイスをブレンドした特製スパイスで味変もOK!
既にお釜には火が入っていて、徐々にご飯が炊けるいい香りが。
炊き立ての白いご飯は「煮えばな」という蒸らす前のタイミングで、星のや発酵カレーをかけて。
お漬物も好きなタイミングで。
黄色い「くちなしご飯」で頂くカレー。
これも美味しい。
最後はヒレ肉ステーキをのせた、星のや欧風カレー。
お肉はスプーンで切れる柔らかさ!
これは美味しかったな~!
朝からハッピー♪
この時、お茶をたてて和菓子と頂く「茶の湯」、日本酒とおつまみが頂ける「SAKEラウンジ」、「古地図歩き」など、季節の催しが色々ありました。
⭐減少する日本旅館
日本の旅館数は1980年がピークで8.3万軒。
2000年度には7万4876件、2020年度には5万703件となり、20年間で約32%減少しています。
2010年度、ホテルの数が旅館の数を抜いて逆転、2018年6月には新たな宿泊形態として民泊が登場。
観光庁が「宿泊先に旅館を選ばなかった理由」を調査した結果を見ると、
「確かにね~」と、理解出来るものも。
生まれ育った家・自宅も、マンション、フローリングで、畳のお部屋などなかった、ない、という人は年々増えていくでしょう。
かくいう私も、マンション住まいなので、自宅に和室はありません。
日本旅館は、外国から来た観光客だけでなく、日本人にとっても日本古来の文化、生活様式に触れる貴重な機会になっていくのかもしれませんね。
最近は、古き良きものを残そうという【サステナビリティ】の考えも浸透し、古民家をリノベーションした旅館なども増えています。
建物は古くとも、バス・トイレなどの水回りがキレイだと古さを楽しむことも出来ます。
いつもとは違う東京の過ごし方でした。
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