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平等院鳳凰堂の魅力

平等院鳳凰堂

平安時代後期、天喜元年(1053)に、時の関白藤原頼通によって建立された阿弥陀堂です。華やかな藤原摂関時代をしのぶことのできる唯一の遺構として、貴重な御堂です。最も大きな特徴は池の中島に建てられていることで、あたかも極楽の宝池に浮かぶ宮殿のように、その美しい姿を水面に映しています。鳳凰堂を正面から見た姿が、翼を広げた鳥のように見えることと、屋根上に1対の鳳凰が据えられていることから、江戸時代始め頃より「鳳凰堂」と呼ばれるようになりました。鳳凰堂は東方に面して建てられ、阿字池を隔てて西方に極楽浄土があることを示しています。

わたしの一番好きな建築物です。
京都府宇治市にある平等院鳳凰堂。
一目見てその美しさに惚れ込みました。
とはいえ、実際に行ったのは1回だけなんですが、、、
今日はそんな平等院鳳凰堂の好きなところを紹介します。

ここへは、大学4年生の時ゼミの卒業旅行で行きました。
わたしは大学で中古文学、特に『源氏物語』を専攻していて、卒論は『源氏物語』の六条院について。
ちょうどこの平等院鳳凰堂が建立されるちょっと前の時代の作品を専攻していたんです。
ちょっと前といっても、『源氏物語』の成立が諸説ありますが1005年頃(文献初出が『紫式部日記』の1008年条なので)なので約半世紀ですね。

卒業旅行は1泊2日でした。
初日は京都市内を巡り、2日目は宇治を巡る弾丸旅行。
その2日目の宇治観光で初めて訪れた平等院鳳凰堂。

どこがいちばん好きかというと、建物内の鮮やかさが好き。
CGで復元したイメージを見たんですが、カラフルな色使いとエキゾチックな配色。
1000年も前にこんな素晴らしい色使いをしたなんて。

そして、その色がまたいい具合に褪せていて、想像を絶するほどの長い年月を重ねたことを感じます。

堂内には極彩色の鮮やかな壁扉画が描かれ、本尊を安置している須弥壇には螺鈿の装飾がされ、本当にこんなところでお祈りできたのかな。
頼通は気が散らなかったのかな。
源融の別荘があった場所にこんな荘厳美麗な建物を建立したのは縁があるな。
そもそも『源氏物語』の最後は宇治十帖といわれるお話だからな。

いろんなことを考えて楽しめるところもまた魅力的。
永遠に堂内を見ていられます。

そして、最後はやっぱり完璧な左右対称!
シンメトリーの美しさは平等院鳳凰堂をおいて他にはありません。
水面に映る鳳凰堂の様子はもう言い表せないくらいの美しさです。
鳳凰堂と反射で映った鳳凰堂とを一緒に眺めるのもこの完璧さに惚れるし、風で揺らめく鳳凰堂は人工物の儚さと自然の偉大さとを感じられてそれも非常に美しい。

また見に行きたい。
宇治観光へもう一度行きたい。


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もりやまみゆき
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