感謝する相手を知っていますか?
最近誰かに、もしくは何かに感謝しましたか?
一番最近で、感謝したのはいつでしょうか?
感謝とは、人や物事に対してお礼の気持ちを表すこと。また、その気持ちそのもののことですね。気持ちを表す場合には、贈り物をするだけでなく、言葉に出して相手にまっすぐ伝えることでも、感謝の気持ちを表すことができますよね。他には、誰かにしてもらって嬉しかったから、自分も他人に同じことをしようと思ったりもしますよね。
逆に言えば、なかなか思っているだけでは伝わりにくいものですよね。「とても感謝している!」と思っても、そう言わなければ、もしくはお手紙にして送るとかしなければ、いつもどおり過ごしていても相手はわかりません。
じゃあじゃあ、相手がいない場合は?例えば顔もわからないけれど、今着ている洋服を作ってくれた人。スマートフォンの部品を製造してくれる人。もっと言えば、その服自体、スマホ自体、町や、家や、今いる地球に。そして自分の体に。
実は私たちには、とてもたくさんの「感謝する相手」がいます。
それは、私たちが決して1人では生きていけないからです。私たちは元は何もない存在でした。しかし親が、特に母親が約10ヶ月間も私たちをお腹の中で守り、体を作り上げてくれました。そして先人たちが作り、伝えてきた言語や文字を現代にいる多くの人に教えてもらい、裸では社会を生きられないので、海の向こうにいる誰かが毎日毎日必死に工場で働いて作った服を着ます。いろんな人が関わり、育ててくれた野菜が、いろんな人が守り動かしている交通網で移動してきて、お店の人が丁寧に鮮度を保ちながら店頭に並ばせているから、各地方産の多くの野菜を目にすることができ、それを食べることができます。
そう考えると、今までにいったいどれだけの人やものが私に関わってくれたのか。
私自身がここにいるということ。それは紛れもなく、時や場所を超えて、いろんなものが支えてくれているという証拠です。
こんなにも感謝すべき相手がいたら伝え切れることはないですが、それでもいつか届いて欲しいと、いつも世界中の様々なものを想い浮かべながら感謝の念を持ち続けています。
絶対に、忘れてはいけないことだと思っています。
感謝するのを忘れてしまうことは、感謝の気持ち自体を忘れてしまうことです。
私はずっと、この体に、与えてくれた人生に、感謝し続けていたいのです。