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終活トーク #12【障害をもつ子とその親の終活】
わたしは、障がいをもつ子とその親を支援する団体「ソエルテ。」を運営しています。
中部、北海道、関東に親の会と非営利型一般社団法人が設立されました。
「ソエルテ。」を設立したのは、障がいを持つ子の親御さんからの相談がキッカケでした。
80歳になる親から障がいを持つ子を遺して死ねないと言われ「どうしたら良いですか?」と相談されるのは聞く方も辛いです。
障がいを持つ子を託すことができるような人がいれば良いのですが、そんな簡単なことではありません。
障がいの症状によりますが、お金の管理ができない、人とコミュニケーションが取れない、一人で生活していくのが難しいとなると、成年後見制度を使うことになります。
この制度は高齢者の認知症対策で使われることが多いですが、障がい者には不向きな制度だと私は思います。
なぜなら、障がい者は高齢者に比べて圧倒的に長く生きるからです。
成人したら後見人をつけてくださいと指導している都市があるそうです。
18歳で後見人をつけると亡くなるまで外すことはできません。
88歳まで生きるとしたら70年も後見人が必要になり、後見人に支払う報酬も多額になります。財産は後見人が管理するので必要最低限のお金しか使うことができません。
重度障害者であれば必要な後見人ですが、自閉症や発達障害、軽い知的障害を持つ人が絶対必要なのかというとそれは疑問です。
そこで、親の会を作り、未来信託で財産管理をする非営利型一般社団法人を設立し、親なき後問題を解決する「ソエルテ。」を設立しました。障がい者が生きていく上で必要な手助けができるように市民後見人を養成する講座も始まります。
障がいを持つ子の親は、自分自身と子のために終活を行うことになります。
親の判断だけで決めないように、専門的な知識を持つ人の支援が必要になります。
年老いて「この子を遺して死ねない」と泣かないように、少しでも安心して旅立てることができるように、今から親亡き後問題を真剣に考え行動して欲しいと思います。
アシストライフ
https://assistlife.info
ソエルテ
https://soerute.org