Miyuki Maruyama

クラシックのピアニスト

Miyuki Maruyama

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父の遺品より

①夏の甲子園への思い 高校2年夏の大会は10日前にベースの釘を踏んで足の甲に肉離れを起こし、調整不足のまま試合に突入したことが不運な結果を招き、1回戦0:6で敗退してしまった。伝統校が1回戦で敗退するという悔しさをバネに何とかしたい、頑張らねばと心に期す。  高校3年になって県内の有力校は若狭、敦賀、福井商、我が武生高は3~4番手である。  夏の前哨戦である春季知事杯の県大会において準々決勝で若狭高と対戦した。腰の調子が悪く試合前のピッチングも体を温める程度にして試合に臨んだ

    • オンラインでのサロンコンサート 《ピアノで聴くアダージェット》

      グスタフ・マーラーの交響曲第5番の4楽章「アダージェット」はご存知ですか? 妻アルマ・マーラーへの愛を込めた、少し翳りのある美しさがこの上なくロマンティックな作品。「ベニスに死す」という映画で用いられてからクラシックファン以外にも広く知られるようになりました。 本来、弦楽器とハープの響きが美しく絡み合うように書かれているオーケストラの作品を、ピアノソロでお届けします。 ピアノの場合、楽器の構造上鳴らした音はどうしたって減衰し、弦楽器のようなビブラートやポルタメントはできま

      • オンラインでのサロンコンサート 《シューマン的なブラームス》

        年に二回ほど自宅でサロンコンサートをしてきましたが、これまで演奏してきたプログラムを振り返ると、なんというか、本で例えるなら、 『大きな書店の店頭に並べられたベストセラーではなく、古本屋でひっそりと売られている名作』が多い気がします。 最近のお気に入りは、ブラームスの「8つのピアノ小品」。 昔、仲が良かったオーストリア人の友人から、誕生日にこの曲集の楽譜をもらいました。 決して派手ではないし、ブラームスのピアノ作品ならもっと後期のものの方が需要があるので、ずっと棚の中に眠っ