企画のまとめ方③データを基に仮説を立てる
どうも。みゆき@大人の勉強法です。前回に引き続き、企画の作り方について。
第三段階は「データを基に仮説を立てる」です。
第一段階と第二段階を読んでない方はこちら↓
アイデアを収斂したら、その根拠となる数字のデータを探します。
というか、収斂しつつ、探していくという感じになると思いますが。
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数字のデータはどこから探すか、ですが
①自社内にあるアンケート結果
②国や自治体が行っている統計、アンケート調査
この2つはマストです。というか、この2つ以外は信用できないと思ったほうがいいと思います。
よく、テレビや新聞の世論調査とか、アンケート調査とかありますが、全国で600人の抽出調査結果とか、平気で調査結果として出してます。日本の人口1億2,588万人のうち600人の意見を全体の意見の集約だと言うのは少し乱暴だと思いませんか。
信憑性のないデータに基づいた企画は、企画そのものの信憑性が下がります。根拠の弱いデータに惑わされないように気を付けてください。
この2つがなければ、やむを得ず、インターネットで公表されているどこかの企業や団体の調査結果等を参考にします。公益性の高い団体が行ったもののほうが信用度は高いと思いますが、調査概要をみてn値(調査数)が極端に少ないものは参考にしないほうがいいと思います。
民間企業でも、興味深い調査をし公開しているところもあります。信頼できるデータ源を持っておくことも企画力を上げる1つの方法ですね。
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面倒なのは、適切なデータがこの世に存在しない場合です。
例えば、施設の「利用者アンケート」はありますが、「利用してない人アンケート」は存在しないですね。
データがなくて、必要な場合は調査するしかない場合もありますが、企画を作る段階であれば、データなしで進めます。データがないということは、先進的なアイデアである可能性があるからです。(もちろん探し漏れのないようにした上でですが。)
身近な人へのヒアリングなどを行って、仮に「自分の周りの5人に聞いたが、1人しか利用したことがなかった」などとフィーリングをつかんでおくとよいでしょう。(この場合は、仮説を基に進める段階で調査を実施することになります。)
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こういったデータを基に収斂した案の現実性を評価してみます。
適切なデータが見つかれば、この段階でかなり現実的な仮説が立てられると思います。
(注)この段階で、全くダメそうなものは除外してもよいですが、説得する段階でイケそうな仮説との比較に使える場合もあるので調べたデータは残しておく方がよいと思います。
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わかりやすく例を出すと
A市の人口は、17歳までは男女の人口がほぼ50%ずつであるにも関わらず、18歳以降は男性の人口の率70%まで高まる
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高校を卒業と同時に女性が市外に引っ越しするんだな、とわかる。
18歳から22歳の女性をターゲットとしたタピオカドリンク店や衣料品店を新規出店するのは、ここじゃないな、と検証できる。
といった具合です。
A市から女性が引っ越しする先はどこだろう?と考えれば、次の手も見えますね。
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こういった要領で、データを案にあてて考えていきます。
この段階でおおよそ仮説が立ちます。ここで自信ある仮説がつかめることが大切です。つかめるまで頑張りましょう。
つかめたら次の段階に進みます。
政府の統計窓口のリンクを下に貼っておきますね。
お読みいただきありがとうございます
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